2021年度 学院等開講科目 理学院 数学系
応用解析序論第一
- 開講元
- 数学系
- 担当教員
- 利根川 吉廣
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 水3-4 (W641)
- クラス
- -
- 科目コード
- MTH.C211
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2021年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では解析学の発展において重要な役割を担ったフーリエ解析の序論としてフーリエ級数論について解説する.なお,本講義は引き続き行われる「応用解析序論第二」に続くものである.
フーリエ解析誕生の端緒となった熱方程式の形式的解法,特に関数の三角級数展開に焦点を当て,その関数項級数としての収束性を厳密に論証する.また,フーリエ級数の基本的性質を理解し,現代数学の様々な分野への応用例を通してフーリエ解析の基本的概念の習得を目指す.
到達目標
フーリエ級数の基本的性質の理解,特に,数学的に厳密なフーリエ級数の取り扱いができるようになることを目標とする.
また,具体的な関数のフーリエ級数展開や微分方程式のフーリエ級数による解法を習得することを目標とする.
キーワード
関数項級数,フーリエ級数,ベッセルの不等式,リーマン・ルベーグの補題,ディリクレ核
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
各回の授業内容をよく読み、課題を予習・復習で行って下さい。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | フーリエの着想と三角級数展開 | 講義中に指示する |
第2回 | 複素数値関数と関数項級数 | 講義中に指示する |
第3回 | 周期関数のフーリエ級数 | 講義中に指示する |
第4回 | 収束定理 | 講義中に指示する |
第5回 | 関数の正則性とフーリエ係数の挙動 | 講義中に指示する |
第6回 | 区間上のフーリエ級数 | 講義中に指示する |
第7回 | フーリエ級数の応用 | 講義中に指示する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
「フーリエ解析入門」エリアス・スタイン、ラミ・シャカルチ著(日本評論社)
成績評価の方法及び基準
レポート.
関連する科目
- ZUA.C201 : 解析概論第一
- ZUA.C203 : 解析概論第二
- MTH.C212 : 応用解析序論第二
- MTH.C301 : 複素解析第一
- MTH.C302 : 複素解析第二
履修の条件・注意事項
微分積分学第一・演習、微分積分学第二、微分積分学演習第二の履修済みであることが望ましい。