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2020年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

文系エッセンス36:哲学

開講元
文系教養科目
担当教員
原島 大輔
授業形態
講義 (ZOOM)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
水5-6 (Zoom)
クラス
-
科目コード
LAH.S432
単位数
100
開講時期
2020年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

生きた知能を,我々の科学技術はどれほど解明できているのでしょうか。哲学(フィロソフィー)とは,知を愛づるということ。本授業は,この知への愛についてのささやかなレッスンです。たとえば,人工知能研究もまた,本来こうした知性へのアプローチの一つであるとみるべきもの。思考機械をつくることで知性の秘密に肉薄しようとしたのです。この講義では,そのような人工知能研究を一例として,知の探究についての理解を深めてゆきましょう。
ここで取り扱う主題は二つです。一つは,知識を論理的な過程とみなす「推論」という考え方。もう一つは,現代の科学技術的な知能観を根底で支える「理性・悟性・感性」の序列という考え方です。

到達目標

本科目を履修することによって次の能力を習得します。
1) 知恵を愛することとしての哲学についての理解
2) 知性の希求としての人工知能研究についての理解
3) 推論の諸様式についての知識
4) 科学技術的な知能観の歴史についての知識

キーワード

哲学、人工知能、推論、演繹、帰納、アブダクション、理性、悟性、感性

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

主に講義形式で行います。
授業の後半で,その日の授業内容に関する演習問題(記述課題)に取り組んでもらいます。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 導入 授業で扱うテーマ(生きた知能という問い)を理解する
第2回 推論(1):演繹 推論の諸様式とその科学技術への応用を理解する
第3回 推論(2):帰納 推論の諸様式とその科学技術への応用を理解する
第4回 推論(3):アブダクション 推論の諸様式とその科学技術への応用を理解する
第5回 知性(1):理性 理性・悟性・感性の序列と科学技術の関係を理解する
第6回 知性(2):悟性 理性・悟性・感性の序列と科学技術の関係を理解する
第7回 知性(3):感性 理性・悟性・感性の序列と科学技術の関係を理解する

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定なし

参考書、講義資料等

西垣通『ビッグデータと人工知能』中央公論新社
郡司ぺギオ幸夫『天然知能』講談社
米盛裕二『アブダクション』勁草書房
森田邦久『科学哲学講義』筑摩書房
坂部恵『ヨーロッパ精神史入門』岩波書店
講義資料は授業中に配布します。

成績評価の方法及び基準

毎回の記述課題(60%)+期末レポート(40%)

関連する科目

  • LAH.H101 : 哲学A
  • LAH.H201 : 哲学B
  • LAH.H301 : 哲学C

履修の条件・注意事項

事前に身につけているべき知識や技術はありません。