2020年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
芸術B
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 伊藤 亜紗
- 授業形態
- 講義 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月1-2 (H135) / 木1-2 (H135)
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.H202
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では、キュビスムからポップ・アートまで、20世紀美術の代表的な作品を鑑賞します。アートの鑑賞に正解はありません。アートを楽しむ第一歩は、作品を見て自分がどう感じたかを率直に言葉にすること、そして、それを他者と共有し深めていくことです。したがって本講義は、学生のみなさんが能動的に鑑賞するグループワークや簡単な作品制作を行うワークショップを積極的に行います。そうした活動を通じて他の学生の見方を知り、作品を多角的に捉えることができるようになるでしょう。そのうえで講師が、当時の時代背景などを含めた必要な知識を提供します。
本講義のねらいは、ふたつあります。ひとつは、アートを鑑賞する力を身につけることです。ふたつめは、20世紀美術の代表的な作品についての知識を身につけることです。この鑑賞力と知識があれば、今後どんな展覧会に行っても楽しめるようになるはずです。また、鑑賞の訓練をつむことで、自分の考えを説得的に伝えるコミュニケーション力も身につくはずです。
到達目標
本講義を履修することによって以下の能力を修得します。
1)芸術作品を能動的に鑑賞する楽しさを知り、ひるむことなく新しい作品に向き合えるようになる
2)20世紀美術の歴史的な流れを当時の文化的社会的背景を含めて説明することができる
3)自分の感覚的な印象を、分析的かつ総合的に言葉にすることができる
4)他者との議論を通じて、作品を多角的にとらえることができる
キーワード
アート、芸術、西洋美術、美術史、ピカソ、デュシャン、ウォーホル
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
美術作品を比較しながら、概念や理論についての講義を行い、適宜グループディスカッションを行います。
●●●●●5月31日追記●●●●●
・授業は規定の授業時間にZoomを用いて行います。チャットボックスを使った参加型の授業とします。ライブでの受講が難しい場合には、録画したものをストリーミングで見られるようにしますので、各自で自習してください。URLは授業後にお知らせします。
・インターネット環境等の問題で受講に不安がある場合には、伊藤までメールにて相談してください。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 授業ガイダンスー作品への向き合い方 | 多様な視点で作品を見ることができるようになる |
第2回 | キュビスム(1)ーピカソの作品を見る | キュビスムの効果を説明でき、かつそれを実感できるようになる |
第3回 | キュビスム(2)ーその展開と背景 | キュビスムと当時の哲学や科学の動向との関係を説明できるようになる |
第4回 | 抽象画(1)ーマレーヴィチの作品を見る | 具象画と抽象画の違いを説明できるようになる |
第5回 | 抽象画(2)ーワークショップ | 視覚言語を作ることを通して、その効果を実感する |
第6回 | 抽象表現主義(1)ーポロックの作品を見る | 抽象画と抽象表現主義の違いを説明できるようになる |
第7回 | 抽象表現主義(2)ーその受容 | 「最初のアメリカのアート」としての抽象表現主義の位置づけを説明できるよう になる |
第8回 | コンセプチュアルアート(1)ーオノ・ヨーコの作品を見る | コンセプチュアルアートの意味を説明でき、かつそれを実感できるようになる |
第9回 | コンセプチュアルアート(2)ーその展開 | コンセプチュアルアートの社会的インパクトについて説明できるようになる |
第10回 | ダダとシュルレアリスム | 戦争が芸術表現に与えた影響を説明できるようになる |
第11回 | ネオダダ | ダダとネオダダの違いを説明できるようになる |
第12回 | ポップ・アート(1)ーウォーホルの作品を見る | ポップアートの意味を説明でき、かつそれを実感できるようになる |
第13回 | ポップ・アート(2)ーその展開 | 中国におけるポップアートの展開を説明できるようになる |
第14回 | プレゼンテーション | 美術館に展覧会を鑑賞に行き、その成果を発表する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
主体的な鑑賞を重視するため、教科書は指定しない。
参考書、講義資料等
OCW-iでそのつど指示する。
成績評価の方法及び基準
授業で行うグループワーク:30%
授業を通して修得した鑑賞力と知識を使って、作品や展覧会についてのレポート:70%
関連する科目
- LAH.H102 : 芸術A
- LAH.H302 : 芸術C
- LAH.H310 : 人文学系ゼミ3
履修の条件・注意事項
事前に身につけているべき知識や技術はない。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
ito.a.ah[at]m.titech.ac.jp
オフィスアワー
質問、意見は授業の前後に受け付ける。電子メールでの相談も可。