2020年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 技術経営専門職学位課程
先端技術とイノベーション II
- 開講元
- 技術経営専門職学位課程
- 担当教員
- 仙石 愼太郎 / 中丸 麻由子
- 授業形態
- 演習 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 集中講義等 (W936)
- クラス
- -
- 科目コード
- TIM.D511
- 単位数
- 010
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
科学技術の先端分野における研究開発やイノベーションについて講義する。
また、研究テーマの発見や発明・イノベーションのプロセスについても学ぶ。先端分野については、物性物理・応用化学・機械物理・生産工学・ロボット工学・電子物理・電気電子・バイオテクノロジー・ナノテクノロジー・情報環境・計算工学、自然科学等の分野から、毎年5~6分野のローテーションで紹介する。この講義は特定分野の学生を対象とせず、専門外の学生にも分かりやすく解説する。
到達目標
先端科学技術に関する最新の研究開発の動向,事業化するための考え方等を習得する。
キーワード
先端科学、先端技術、研究開発、イノベーション
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
第1回のイントロダクションで講義の概要を紹介する。第2回以降は、各分野の研究者によるオムニバス形式の講義を、1人2回で実施する。第8回のグループ討議と発表会で全体を総括する。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション 大友先生「コンビナトリアル技術を用いた薄膜電子材料開発」 | 講義のイントロダクション。 近年,コンビナトリアル技術や材料インフォマティクスにより材料開発の効率が格段に高まっている.少ない実験回数で膨大な数の試料が合成され,高い特性を示す試料だけがふるいにかけられる.安定で多様性に富む金属酸化物を対象に実践的技術として成熟した先端材料合成法や革新的高速評価法について概説する.また,環境・エネルギー問題の解決や次世代の情報通信技術に向けた現在と取り組みと今後の課題について議論する. |
第2回 | 大友先生「コンビナトリアル技術を用いた薄膜電子材料開発」 | 近年,コンビナトリアル技術や材料インフォマティクスにより材料開発の効率が格段に高まっている.少ない実験回数で膨大な数の試料が合成され,高い特性を示す試料だけがふるいにかけられる.安定で多様性に富む金属酸化物を対象に実践的技術として成熟した先端材料合成法や革新的高速評価法について概説する.また,環境・エネルギー問題の解決や次世代の情報通信技術に向けた現在と取り組みと今後の課題について議論する. |
第3回 | 秋山先生「先端バイオ情報解析 (1)」 | スパコン等を利用した超大規模なタンパク質間相互作用予測が、次世代の中分子創薬の網羅的標的探索に活用されつつある。ヒト体内には10万種類といわれるタンパク質が存在し、それらの相互作用により細胞内の重要な情報伝達などが行われる。世界的に蓄積されつつある立体構造データから、タンパク質間の網羅的な相互作用予測を世界に先駆けて実現し、創薬ターゲットの発見につなげている。 |
第4回 | 秋山先生「先端バイオ情報解析 (2)」 | 地球上の様々な環境や、ヒトの体内環境(口腔内・腸内・皮膚等)の微生物を一網打尽に分析するメタゲノム解析が一般化しつつあるが、得られた配列データを活用するには膨大な計算が必要とされ、それがボトルネックとなっている。その解決のために東工大が開発したスパコン上の独自ソフトウェアと、歯周病研究等における応用例などを紹介する。スパコンの進歩が持つ意味についても考察する。 |
第5回 | 高田先生「第5世代移動通信 (1)」 | 第5世代移動通信網(5G)の標準化が終わり,我が国でも2020年3月にサービスが開 始された.1回目の講義では1Gから5Gまでの携帯電話の進化とイノベーションに ついて,技術とサービスの両面から振り返る.2回目の講義では,特に5Gで新た に導入された非常に周波数の高いミリ波について,自らの経験も交え,研究開発 とイノベーションの観点から解説する |
第6回 | 高田先生「第5世代移動通信 (2)」 | 第5世代移動通信網(5G)の標準化が終わり,我が国でも2020年3月にサービスが開 始された.1回目の講義では1Gから5Gまでの携帯電話の進化とイノベーションに ついて,技術とサービスの両面から振り返る.2回目の講義では,特に5Gで新た に導入された非常に周波数の高いミリ波について,自らの経験も交え,研究開発 とイノベーションの観点から解説する |
第7回 | group work | group work |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
教科書
各講義で、適宜、資料を配布する。
参考書、講義資料等
特になし。
成績評価の方法及び基準
出席、議論への貢献、及び発表をもとに評価する。詳細は第01回の講義で解説する。
関連する科目
- TIM.D510 : 先端技術とイノベーション I
履修の条件・注意事項
特になし。