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2020年度 学院等開講科目 情報理工学院 情報工学系

データベース

開講元
情報工学系
担当教員
横田 治夫
授業形態
講義 (ZOOM)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月5-6 (W933) / 木5-6 (W933)
クラス
-
科目コード
CSC.T343
単位数
200
開講時期
2020年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義は、今や情報システムの最も重要な基盤の一つとして位置づけられるデータベースシステムにおける概念、モデル、技術に関する包括的な導入を目指している。
本講義では、まず関係代数、関係論理、正規形を含む関係モデルについて論じる。次にデーターベースの概念設計、SQL を含む問い合わせ言語、同時実行制御、障害回復を含む重要な概念であるトランザクションについて述べる。さらに、データの格納方法や索引、あるいは問い合わせ処理に関する技術に関しても取り扱う。オブジェクト指向データベース、XMLデータベースやRDFデータベースといった最近のトレンドについても紹介する。

到達目標

本講義を履修することによって以下を習得する。
1) データベースに関する基本概念とモデルの理解
2) 要求を満たす正規形のデータベースの設計
3) データベースに対する適切な問い合わせの記述
4) トランザクションの同時実行制御と障害回復の取り扱い
5) データ格納方法、索引、問い合わせ処理に関する技法の活用
6) データベースにおける最近のトレンドに関する知識

キーワード

関係モデル、関係代数、関係論理、正規形、概念設計、問い合わせ言語、SQL、トランザクション、同時実行制御、障害回復、データ格納方法、索引、問い合わせ処理、オブジェクト指向データベース、XMLデータベース、RDFデータベース

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

一般的な講義形式で、授業中に簡単な練習問題を行う

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 イントロダクション:データベースの基本概念、データモデル、関係モデル データベースの概念の理解
第2回 関係モデル:関係代数 関係代数の理解
第3回 関係モデル:関係論理、正規形 関係論理と正規形の理解
第4回 実体関連モデル、データ定義言語、データ操作言語、関係完備 概念モデルとデータ定義・操作言語の理解
第5回 問い合わせ記述 (SQL, QBE)、集約演算 問い合わせ記述
第6回 更新記述、データ定義、VIEW 更新、データ定義の記述
第7回 中間試験 前半項目の理解の確認
第8回 トランザクション1:ACID性、2相ロック、階層ロック トランザクションの概念の理解
第9回 トランザクション2:時刻印方式、多版管理、障害回復、RAID 障害回復方法の理解
第10回 データ格納方法:不揮発性記憶媒体、ページ、レコード、索引 データ格納方法の理解
第11回 問い合わせ処理1:射影演算、選択演算、入れ子結合、マージ結合 問い合わせ処理の理解
第12回 問い合わせ処理2:ハッシュ結合、割り算、集合積、集合和 問い合わせ処理の理解
第13回 オブジェクト指向データベース、ORDB オブジェクト指向モデルの理解
第14回 XMLデータベース、RDFデータベース XML/RDF データベースの理解

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

OCW/OCW-i にて資料を配布

参考書、講義資料等

C.J. Date 著,藤原 譲 監訳,データベースシステム概論 原書6版 (An Introduction to Database Systems), 丸善 など

成績評価の方法及び基準

中間試験を50%、期末試験を50% とし、講義中の練習問題への回答を加点する

関連する科目

  • ZUS.S201 : プログラミング第一
  • ZUS.S202 : プログラミング第二
  • MCS.T313 : 数理論理学
  • ZUS.P301 : オペレーティングシステム

履修の条件・注意事項

特になし

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

yokota[at]cs.titech.ac.jp