2020年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 応用化学コース
反応プロセス工学特論
- 開講元
- 応用化学コース
- 担当教員
- 多湖 輝興
- 授業形態
- 講義 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月1-2 (S422)
- クラス
- -
- 科目コード
- CAP.C424
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
反応プロセス工学特論では,大学院生(主に大学院1年生)向けの講義として,触媒反応工学の基礎から応用までを取り扱う.
先ず,化石資源から基礎化学物質(化成品原料)合成に適した反応器の概略を理解し,流通式反応器による反応速度の解析法を学ぶ.次に,フィックの法則と拡散による物質移動を理解した後,気固触媒反応について学ぶ.固体触媒細孔内における拡散と反応について理解し,Thiele数と触媒有効係数による触媒評価法を学ぶ.さらに,触媒の活性劣化について,劣化関数の考え方を理解する.
到達目標
本講義を履修することにより,以下の知識と能力を習得する。
1) 化学物質合成と反応器の形状の関係を理解できる
2) 反応速度の解析法を理解できる
3) 細孔内拡散と多孔質触媒内での反応現象を理解できる
4) シーレ数と触媒有効係数を理解できる
5) 触媒劣化現象を理解できる
キーワード
反応工学,反応速度解析,拡散と反応,固体触媒,触媒有効係数,触媒劣化現象
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
毎回の講義の前半で前回のまとめを行う。講義内容の確実な理解と応用力を養うために,講義内容に関した演習を行うと共に,レポートを課す。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 反応工学の基礎 | 化学物質製造に適した反応器を理解できる |
第2回 | 回分式反応器の設計と応用 | 回分式反応器と半回分式反応器を理解できる |
第3回 | 連続槽型反応器の設計と応用 | 連続槽型反応器の応用と非定常操作を理解できる |
第4回 | 管型反応器の設計と応用 | 多管型反応器と複合反応器システムを理解できる |
第5回 | 気固触媒反応 | 触媒有効係数と反応速度解析を理解できる |
第6回 | 触媒劣化と劣化関数 | 触媒劣化と劣化関数を理解できる |
第7回 | 非等温反応器 | 非等温反応系における反応器設計を理解できる |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
講義毎に資料を配布する
参考書、講義資料等
橋本健治著『反応工学』培風館,
Octave Levenspiel "Chemical Reaction Engineering",
成績評価の方法及び基準
課題・演習(50%)、試験(50%)
関連する科目
- CAP.C206 : 反応工学第一(均一系)
- CAP.C306 : 反応工学第二(不均一系)
- CAP.C411 : 化学工学要論第一
- CAP.C425 : 生物プロセス工学特論
- CAP.C443 : 反応分離プロセス特論
- CAP.C521 : グローバルビジネス化学工学
履修の条件・注意事項
特になし
その他
反応プロセスの原理,操作,応用展開に関する理解度を評価する演習,レポートと試験により成績を評価する.