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2020年度 学院等開講科目 物質理工学院 材料系 原子核工学コース

放射線健康影響・防護実習

開講元
原子核工学コース
担当教員
松本 義久
授業形態
演習/実験等
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
集中講義等 (学外)
クラス
-
科目コード
NCL.B501
単位数
011
開講時期
2020年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

放射線の人体への影響、測定法、リスクコミュニケーションなどについて、講義、実習、演習を通じて学ぶ。

到達目標

放射線の人体影響のメカニズム、線量との関係などについて理解する。これに基づいて、低線量放射線のリスクについて住民とコミュニケーションができる。

キーワード

放射線人体影響、リスクコミュニケーション

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

講義、実習、演習は量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所で10日(今年度は令和2年3月9日-20日の予定)にわたって行われ、他大学等の学生とともに学ぶ。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 講義(各90分):(1)放射線防護概論、(2)放射線被ばく関連法令、(3)放射線生物学、(4)重粒子線がん治療、(5)放射線の人体影響、(6)低線量影響、(7)放射線防護体系、(8)国際機関と日本の役割、(9)チェルノブイリにおける放射線影響、(10)食品中放射性物質の基準の考え方、(11)原発事故の放射線影響、(12)放射線リスクの伝え方、(13)対応の実際〜放医研の経験〜、(14)甚大災害の心理的影響、(15)放射線管理概論、(16)被ばく事故例、(17)線量評価法、(18)内部被ばく線量の推定、(19)緊急被ばく医療、(20)低線量生物影響研究、(21)放射線の医学・産業利用、(22)トピックス 実習:(1)生物学実習1〜3(各180分)、(2)オートラジオグラフィー1,2(各90分)、(3)内部被ばく線量の推定(講義と合わせて180分)、(4)体表面汚染検査(90分) 演習:(1)リスクコミュニケーション1,2(各180分)、(2)まとめの討論(90分) 各講義、実習、演習での指示に従うこと。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

教科書

当日配布されるテキスト

参考書、講義資料等

「人体のメカニズムから学ぶ 放射線生物学」松本 義久編(メジカルビュー社)

成績評価の方法及び基準

量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所で行われる「防護健康影響課程」の2週間のプログラムに原則全て出席した上で、レポートと講義・実習・演習のノートを提出し、これによって成績を評価する。

関連する科目

  • NCL.B401 : 放射線生物学・医学
  • NCL.U605 : リスクコミュニケーションⅠ
  • NCL.U606 : リスクコミュニケーションⅡ

履修の条件・注意事項

放射線生物学・医学(NCL.B401)を履修した上で履修することが望ましいが、必須とはしない。