2020年度 学院等開講科目 工学院 経営工学系
応用マクロ経済学
- 開講元
- 経営工学系
- 担当教員
- 堀 健夫
- 授業形態
- 講義 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (W935) / 木5-6 (W935)
- クラス
- -
- 科目コード
- IEE.B332
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義は、中級レベルのマクロ経済学の講義を行う。従ってマクロ経済学第一および第二を履修済みであることが望ましい。本講義では、マクロ経済学のミクロ的基礎付けに焦点を当てて講義を行う。マクロ経済学の重要なツールであるラムゼーの成長モデルについて学び、その応用について説明する。また「ニューケインジアンの理論」などの新しいテーマも扱う。
本講義の狙いはふたつある。ひとつは、マクロ経済学におけるミクロ的基礎付けの重要性を理解すること。二つめは、ラムゼーの成長モデルを理解し、大学院レベルのマクロ経済学への橋渡しをおこなうことである。
到達目標
本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
1) ラムゼーの成長モデルに関する基礎知識
2) 景気循環理論に関する基礎知識
3) 経済成長理論に関する基礎知識
キーワード
マクロ経済学、ミクロ的基礎付け、ラムゼーモデル、ニューケインジアンモデル、景気循環、成長モデル
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
基本的な事柄についてはスライドを用いて講義を行う。数式の計算や証明などは、板書によりゆっくり説明していく。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ガイダンス | マクロ経済学におけるミクロ的基礎付けの必要性について学ぶ |
第2回 | ラムゼーモデル (1) - イントロダクション | ラムゼーモデルの基本的な考え方を学ぶ |
第3回 | ラムゼーモデル (2) - オイラー方程式 | 消費の効率的な動学的配分について学ぶ |
第4回 | ラムゼーモデル (3) - 資本蓄積と消費 | 消費と資本の動学経路について学ぶ |
第5回 | ラムゼーモデルのインプリケーション (1) - 消費理論 | 恒常所得仮説について学ぶ |
第6回 | ラムゼーモデルのインプリケーション (2) - トービンのq | 投資について学ぶ |
第7回 | ラムゼーモデルのインプリケーション (3) - 実物的景気循環理論 | 景気循環の理論について学ぶ |
第8回 | ラムゼーモデルのインプリケーション (4) - 財政政策 | ラムゼーモデルを用いて財政政策について学ぶ |
第9回 | 労働市場 (1) - サーチ行動 | 職探し行動とマッチング関数について学ぶ |
第10回 | 労働市場 (2) - 賃金の下方硬直性 | 賃金の下方硬直性について学ぶ |
第11回 | 新しいケインジアン (1) - AD-ASモデルのミクロ的基礎 | AD-ASモデルのミクロ的基礎を学ぶ |
第12回 | 新しいケインジアン (2) - ニューケインジアン・フィリプス曲線 | ニューケインジアン・フィリプス曲線について学ぶ |
第13回 | 新しいケインジアン (3) - AD-AS モデル | ニューケインジアンのAD-ASモデルについて学ぶ |
第14回 | 経済成長 - ソローモデル | ソローの経済成長モデルについて学ぶ |
第15回 | まとめ | まとめ |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
齊藤誠 他 「マクロ経済学」 有斐閣 ISBN978-4-641-05372-4
参考書、講義資料等
特になし
成績評価の方法及び基準
期末試験
関連する科目
- IEE.B203 : マクロ経済学第一
- IEE.B204 : マクロ経済学第二
- IEE.B402 : 上級マクロ経済学
履修の条件・注意事項
IEE.B203 : マクロ経済学第一 および IEE.B204 : マクロ経済学第二 を履修済みであることが望ましい。