2020年度 学院等開講科目 理学院 数学系
複素解析第一
- 開講元
- 数学系
- 担当教員
- 藤川 英華
- 授業形態
- 講義/演習 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月3-6 (H136)
- クラス
- -
- 科目コード
- MTH.C301
- 単位数
- 110
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
この講義,複素解析では,1変数複素数値関数について解説する.これは発展を続ける現代数学に不可欠なものである.本講義は「複素解析第二」に続くものである.
この講義の最初では,コーシーリーマンの方程式について解説する.これは実1変数の微分の概念を複素数関数に拡張する際にキーとなるものである.複素関数で微分可能なものは正則または解析的と言われる.さらにこの講義では,解析性の幾つかの同値条件についても論じる.解析関数についてのこれらの同値条件の理論はコーシー理論として知られているものである.
到達目標
本講義を履修することによって以下のことが取得される.
1)複素微分とコーシー・リーマン方程式の理解.
2)コーシーの積分定理とその応用の理解.
3)最大値原理とシュワルツの補題の理解.
キーワード
正則関数,コーシー・リーマンの方程式,収束半径,コーシーの積分定理.
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
通常の講義形式による講義に演習も交えて行う.
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 複素関数の微分、コーシー・リーマンの関係式 | 講義中に指示する. |
第2回 | 前回の内容に関する問題演習 | 講義中に指示する. |
第3回 | べき級数とその基本的性質 | 講義中に指示する. |
第4回 | 前回の内容に関する問題演習 | 講義中に指示する. |
第5回 | リーマン球面,初等関数 | 講義中に指示する. |
第6回 | 前回の内容に関する問題演習 | 講義中に指示する. |
第7回 | 線積分の導入,コーシーの定理 | 講義中に指示する. |
第8回 | 前回の内容に関する問題演習 | 講義中に指示する. |
第9回 | コーシーの定理の応用 | 講義中に指示する. |
第10回 | 前回の内容に関する問題演習 | 講義中に指示する. |
第11回 | コーシーの積分定理とその応用 | 講義中に指示する. |
第12回 | 前回の内容に関する問題演習 | 講義中に指示する. |
第13回 | 最大値原理,シュワルツの補題 | 講義中に指示する. |
第14回 | 前回の内容に関する問題演習 | 講義中に指示する. |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
入門複素関数,川平友規,裳華房
参考書、講義資料等
講義中に指示する.
成績評価の方法及び基準
期末試験の点数(70%)、および演習における問題の解答状況(30%)。
関連する科目
- ZUA.C201 : 解析概論第一
- ZUA.C203 : 解析概論第二
- MTH.C302 : 複素解析第二
履修の条件・注意事項
解析概論第一及び第二を履修していることが望ましい.