2020年度 学院等開講科目 理学院 数学系
代数学第二
- 開講元
- 数学系
- 担当教員
- KELLY SHANE ANDREW / 若林 泰央
- 授業形態
- 講義/演習 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 水3-4 (H103) / 木5-6 (H103)
- クラス
- -
- 科目コード
- MTH.A302
- 単位数
- 110
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義の主要なテーマは、 (可換) 環とそのイデアルに関するより進んだ概念とその性質、そして (ネーター) 環上の加群の概念とその性質である。本講義では、先ず、(可換) 環の局所化と、イデアルに対する幾つかの基本的な演算を解説した後で、イデアルの準素分解を説明する。次に、ネーター環の概念を導入してその諸性質を説明し、さらにヒルベルトの基底定理を説明する。最後に、(ネーター) 環上の加群の概念を導入し、特に単項イデアル整域上の有限生成加群の構造定理を説明する。そしてその応用として、線形代数学で非常に有用なジョルダンの標準形の存在とその計算方法を学ぶ。各回で、講義内容に関する問題演習を行う。本講義は、「代数学第一」 に続くものである。
環上の加群の理論は、線形代数学で学ぶベクトル空間と線形写像の理論をより一般の場合にまで拡張・発展させたものである。そして、(ネーター) 環とその上の加群の概念は代数学における基本的概念であり、代数学のみならず数学全般に亘り適用範囲の非常に広いものである。本講義の目的は、これらの概念に慣れ親しみ、その基本的な性質を良く理解して、正しく使えるようになる事である。
到達目標
本講義を履修する事により、以下の知識と能力を習得する。
・(可換) 環の局所化の概念を理解し、また、イデアルに対する諸演算を正しく使う事ができる。
・イデアルの準素分解を理解し、使う事ができる。
・ネーター環の定義とその諸性質を理解する。
・(ネーター) 環上の加群の概念とその諸性質を理解し、特に単項イデアル整域上の有限生成加群の構造定理を正しく使う事ができる。
キーワード
環の局所化、準素イデアル、ネーター環、ヒルベルトの基底定理、環上の加群、単項イデアル整域上の加群、単因子、有限生成加群、ジョルダン標準形
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
通常の講義形跡による講義と、問題演習形式の講義を交互に行う。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 環の局所化とイデアルの諸演算 | 講義中に指示する。 |
第2回 | 第 1 回の講義内容に関する問題演習 | 講義中に指示する。 |
第3回 | 準素イデアルとイデアルの準素イデアル分解 | 講義中に指示する。 |
第4回 | 第 3 回の講義内容に関する問題演習 | 講義中に指示する。 |
第5回 | ネーター環とヒルベルトの基底定理 | 講義中に指示する。 |
第6回 | 第 5 回の講義内容に関する問題演習 | 講義中に指示する。 |
第7回 | 環上の加群と自由加群 | 講義中に指示する。 |
第8回 | 第 7 回の講義内容に関する問題演習 | 講義中に指示する。 |
第9回 | 単項イデアル整域上の加群と単因子論 | 講義中に指示する。 |
第10回 | 第 9 回の講義内容に関する問題演習 | 講義中に指示する。 |
第11回 | 有限生成加群の構造定理 | 講義中に指示する。 |
第12回 | 第 11 回の講義内容に関する問題演習 | 講義中に指示する。 |
第13回 | ジョルダン標準形とその計算方法 | 講義中に指示する。 |
第14回 | 第 13 回の講義内容に関する問題演習 | 講義中に指示する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
講義中に指示する。
参考書、講義資料等
講義中に指示する。
成績評価の方法及び基準
講義中に指示する。
関連する科目
- MTH.A201 : 代数学概論第一
- MTH.A202 : 代数学概論第二
- MTH.A203 : 代数学概論第三
- MTH.A204 : 代数学概論第四
- MTH.A301 : 代数学第一
履修の条件・注意事項
線形代数学第一・演習、線形代数学第二、線形代数学演習第二、線形空間論第一、線形空間論第二、代数学概論第一・第二、代数学概論第三・第四、代数学第一を履修済みであること、またはそれと同等の知識があること。
その他
特になし。