2026年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 アントレプレナーシップ科目
博士研究テーマと社会をつなぐストーリー構築
- 開講元
- アントレプレナーシップ科目
- 担当教員
- 塩澤 真理子 / 和泉 章
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- -
- 科目コード
- ENT.C673
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2026年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2026年3月5日
- 使用言語
- 日本語
※ 科目コードに( ) がある科目は、学生の入学年度によって科目コードが異なります。
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
この科目では、研究室に所属し、自身の研究テーマをもつ博士の学生が、自身の研究テーマと社会の課題とを結びつけ、自身の未来やキャリアを切り開くために必要な「ストーリー構築」の能力を習得することを目的とします。すなわち、自身の経験(研究テーマや専門性、興味関心事)が、社会においてどのような価値を持ち、誰の役に立つのかを言語化し、就職活動のシーンなどで、自身の研究分野の専門“以外”の人にもわかりやすく伝えるための「ストーリー構築」のスキルを習得するとともに、今後の博士課程の研究を意味づけていくことを目指します。
既に与えられた研究テーマがあり、この研究成果がどのように社会と結びつくかを考えなければと思いながらも、そのための時間がなかなかとりづらいという学生が多いのではないかと思います。その間を接続する「ストーリー構築」ができ、就職活動時に自らの言葉でプレゼンテーションができれば、社会(アカデミア以外の民間・公共セクター)で活躍する機会が広がります。本科目では、東京科学大学での専門教育とアントレプレナーシップ教育を接続する実践的なコミュニケーション能力を養成します。
到達目標
本科目を履修することによって、以下の力を修得します。
1. 自身の研究テーマと、大学を選ぶ動機となったやりたいこと好きなこと得意なこと、解決したい社会の課題を結びつけ、“自身と社会の間をつなぐ”ストーリーを構築する。
2. ストーリー構築のための必要な観点を学び、日常的な情報収集とアップデートを意識し、動けるようにする。
3. 自分のストーリーを自分の言葉で他者に伝え、フィードバックを得ることで当事者意識を醸成し、自身のキャリアの一歩を踏み出すきっかけを得る。
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
本講義では、民間企業でブランドマネジメントに携わってきた教員が、その実務経験を活かした実践的な指導を行います。社会課題の解決を軸としたストーリー構築を学び、最終的にプレゼンテーション資料として形にする力を養います。
キーワード
ストーリー構築、社会課題解決、プレゼンテーション、先輩事例、アントレプレナーシップ
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
最初にストーリー構築のためのロジックやフレームを理解し、社会課題についての情報収集方法を知ったうえで、個別の先輩の事例を「理解(解釈)→汎用化→習得ポイントのピックアップ」のプロセスで分析します。後半は自身の「ストーリー」を構築し、少人数ワークショップでブラッシュアップ、最終的には就職活動を想定した10枚程度のプレゼンテーションに仕上げます。
講師(順不同・予定)
塩澤真理子 東京科学大学アントレプレナーシップ教育機構ものつくりセンター特任准教授
和泉 章 東京科学大学アントレプレナーシップ教育機構キャリア教育実施室特任教授
外部講師
伊藤 真人氏 インフォメティス株式会社 元取締役CTO
※他1名の外部講師を予定
授業計画・課題
| 授業計画 | 課題 | |
|---|---|---|
| 第1回 | コースオリエンテーション |
コミュニケーションのフレームを知り、まずは自分で活用してみる |
| 第2回 | 社会課題把握 |
社会課題の情報のインプットおよびアップデート方法を知る。 |
| 第3回 | 先輩の事例共有②③ |
事例からの学びを言語化する |
| 第4回 | 個人ワークB |
研究テーマを客観視する |
| 第5回 | グループワーク |
相手のストーリーから学ぶ。よい問いをたて、フィードバックを行う。 |
| 第6回 | プレゼンテーション実践(前半) |
プレゼンテーションに向け準備する。自身のストーリーをプレゼンテーションすることを楽しむ |
| 第7回 | プレゼンテーション実践(後半) |
プレゼンテーションに向け準備する。自身のストーリーをプレゼンテーションすることを楽しむ |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,参考書等を参照し,「毎授業」授業内容に関する復習(課題含む)と自身のストーリーのブラッシュアップをそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
市販教科書は使わない
参考書、講義資料等
• 三菱総合研究所:イノベーションによる解決が期待される 社会課題一覧
https://icf.mri.co.jp/research/research-389/
• みずほ産業調査:日本産業の中期見通し —向こう5年(2026–2030年)の需給動向と求められる事業戦略https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/industry/sangyou/pdf/1079.pdf
• 内閣府 科学技術・イノベーション:ムーンショット目標
https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/target.html
• 年次経済財政報告(経済財政白書)(内閣府)
https://www5.cao.go.jp/keizai3/keizaiwp/index.html
• ものづくり白書(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/index_mono.html
• 中小企業白書(中小企業庁)
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/
• エネルギー白書(資源エネルギー庁)
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/
• 日本の統計(総務省統計局)
https://www.stat.go.jp/data/nihon/index2.html
• 中央省庁に設置されている各審議会
• ガー・レイノルズ『プレゼンテーションZen』
Garr Reynolds (2014), Presentation Zen
https://www.youtube.com/watch?v=cVR7GK4ViUw
• 細田 高広『未来は言葉でつくられる』
• Nancy Duarte (2011), The secret structure of great talks
https://www.ted.com/talks/nancy_duarte_the_secret_structure_of_great_talks
• Simon Sinek (2009), How great leaders inspire action
https://www.ted.com/talks/simon_sinek_how_great_leaders_inspire_action
成績評価の方法及び基準
以下の項目をもとに評価を行う。
・4回までの授業中に配布するフィードバックシート(30%)
学んだこと/自らの経験(あるいは現在の課題)への適用など
・全7回を通して作成したプレゼンテーション資料(50%)
就職活動を想定した10枚程度のプレゼンテーション
・授業での発言、他者への働きかけ(20%)
関連する科目
- ENT.C601(LAC.C601) : 博士キャリアデザイン
履修の条件・注意事項
日本語で講義を行う。
最終講義で全員がプレゼンテーションを行うことを想定し、対象学生数は最大で20名とする
講義が始まる前に、自分の研究テーマとその内容を提出する
その他
この科目に対応するGA(Graduate Attributes)は、GA1D である。