2026年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
文系エッセンス61:死の哲学
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 山田 智正
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- -
- 科目コード
- LAH.S513
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2026年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2026年3月5日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義は、死を前にした人間の生き方と思索がどのようにして哲学的・倫理学的問いと結びつくのか、総合的な視点から学びます。本講義のねらいは、死を前にした人間の生き方と思索が哲学的・倫理学的問いと結びつく過程について理解を深め、それらの問いに関わる隣接領域の知識を得て、自分の言葉で説明できることにあります。現代の死生学における死の哲学的問いの位置付けを概観し、死生観についての宗教的思索、文学的作品、死を前にした哲学的態度、死者についての哲学と倫理、テクノロジーの倫理との交錯について取りあげます。
到達目標
・ 死生学とは何か、死生学教育の文化的、歴史的背景を理解し、哲学的・倫理学的問いとのつながりについて説明することができる。
・死とは何か、現代の死生観についてのさまざまな思索と哲学者の思想を理解し、それぞれの特徴と死生観との関わりを説明することができる。
・死者がいかにして哲学的・倫理学的問いとなるのかを理解し、何が中心的な問題なのかを説明することができる。
キーワード
死の哲学、死者倫理、死生学
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
各回の授業までに課題を準備して授業に臨んでください。授業はスライドを用いた講義形式を基本とするが、適宜文献のコピーや配布プリントを用いる。毎回参加者にコメントと授業内課題を求める。
授業計画・課題
| 授業計画 | 課題 | |
|---|---|---|
| 第1回 | 死生学と哲学 |
死生学の概要と歴史、哲学のかかわりについて説明できる |
| 第2回 | 死を前にした宗教的思索 岸本英夫 |
岸本英夫の「別れとしての死」について説明できる |
| 第3回 | 死を前にした文学的思索 センプルン |
センプルンの「生の経験」について説明できる |
| 第4回 | 死を前にした哲学 ハイデガー |
ハイデガーの「死への先駆」について説明できる |
| 第5回 | 親しき者の死を前にした哲学 リクール |
リクールの「死まで生き生きと」について説明できる |
| 第6回 | 死者の哲学と東北大震災以後の死者論 田邊元 |
東北大震災以後の死者論で田邊元が読まれた背景について説明することができる |
| 第7回 | 死者の倫理 まとめ |
死者にかかわるAI倫理の問題点について説明できる |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特に指定しない。必要に応じてプリント、コピーを配布する。
参考書、講義資料等
岸本英夫『死を見つめる心』講談社文庫、1973。アルフォンス・デーケン、『死とどう向き合うか』、NHKライブラリー 、1996。
成績評価の方法及び基準
授業への参加は評価の前提とし、毎回の課題(60%)と最終レポート(40%)の達成度によって評価を行う。毎回の課題のみ、もしくは最終レポートのどちらか一方での成績評価は認めない。両方をこなすことが成績評価に必須である。
関連する科目
- 特になし
履修の条件・注意事項
特になし
その他
・受講人数と学生の理解度に応じてシラバスに変更を加えることがある。
・この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東京科学大学理工学系では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(春入学者であれば1・2Q、秋入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(春入学者であれば入学した年の3・4Qから、秋入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。