2026年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
防災とメディア・コミュニケーション
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 福田 寛之
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - クラス
- -
- 科目コード
- LAH.A537
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2026年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2026年3月5日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では、気象防災を中心に災害情報のメディア・コミュニケーションについて学ぶ。防災気象情報の成り立ちや特徴、現在取り組んでいる課題を最新の議論に基づき理解するとともに、メディア理論や災害情報学をもとに防災情報を読み解いていく。
本講義のねらいは、防災情報のメディア・コミュニケーションについての理解を深めることを通して、メディアが多様化する現代において、その影響力と限界や、専門家とメディアの関係、「避難行動」を訴求するコミュニケーションに関する基礎知識を身につけることにある。講義は3つのパートに分かれる。はじめに防災情報を読み解く上で必要な気象情報に関する知識を把握し、日本の気象防災情報の現状と課題、送り手であるメディアとの関わりを知る。続いて、避難の難しさと防災・避難情報の課題を、メディア論や災害情報学の知見に基づき理解する。最後に、送り手・受け手の立場で、具体的な事例に即しながら、災害時の効果的な情報提供/入手や避難について考察する。
到達目標
(1) 日本の防災情報の最新の現状と課題を把握し、論点を理解できるようになる
(2) メディア・コミュニケーション理論の視点から防災情報を読み解けるようになる。
(3) 批判的に防災情報やメディアの情報を考察し、送り手や受け手の立場から「避難行動」を訴求するコミュニケーションをどのように構築していくか議論できるようになる。
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
NHK(日本放送協会)で気象解説業務に従事(最新の気象防災情報とメディアコミュニケーション)
キーワード
防災、避難、気象、マス・メディア、ソーシャル・メディア、コミュニケーション
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
スライドを用いた講義形式。第4回の授業後に、それまで学んだことを簡潔にまとめた小レポート課題を課す。また、第7回の授業後に講義全体の内容から最終レポートを課す
授業計画・課題
| 授業計画 | 課題 | |
|---|---|---|
| 第1回 | 講義の概要とイントロダクション |
防災情報とメディアに関連する学問領域と対象、目的等を把握し、災害情報とメディアコミュニケーションの基礎概念を知る |
| 第2回 | 日本の防災気象情報 |
今年度大きく改定された日本の防災気象情報の現状を把握し、今後の課題を議論できるようになる。 |
| 第3回 | 災害情報とメディアの役割 |
防災情報の成り立ちや災害報道などメディアと災害情報関わりをメディア論の立場から理解する |
| 第4回 | 人はなぜ逃げないのか |
避難行動に関する理論と住民が避難行動を起こす際の現実的な課題を理解する |
| 第5回 | 防災・避難情報をいかに伝えるか |
防災情報や避難情報を伝えるシステムや表現について理解し、課題や対策を議論できるようになる |
| 第6回 | 災害とメディア事例研究1 |
これまでの講義で学んできたことをもとに、具体的な事例に即しながらメディア特性に合わせた効果的なリスクメッセージの設計や防災情報システムの構築に関して考察する |
| 第7回 | 災害とメディア事例研究2 |
これまでの講義で学んできたことをもとに、具体的な事例に即しながら情報の受け手の立場から、災害時の効果的な避難と課題について考察する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特に使用しない
参考書、講義資料等
講義資料は毎回配布します。
参考書
中村功『災害情報と避難』晃洋書房, 2021
成績評価の方法及び基準
小レポート(40%)、期末レポート(60%)
関連する科目
- なし
履修の条件・注意事項
履修に条件は設けない
その他
この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東京科学大学理工学系では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(春入学者であれば1・2Q、秋入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(春入学者であれば入学した年の3・4Qから、秋入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。