2026年度 (最新) 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
文理共創科目:多摩川から考える — 都市環境の未来へ[1]
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 木内 久美子
- 授業形態
- 講義 (ライブ型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.C641
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2026年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2026年4月7日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
この科目は1単位です。次の①②の条件の両方を満たしている学生のみ履修できます。
①2021年度以前に入学していること。
②教養先端科目ですでに1単位取得済みであること
2022年度以降の入学の学生は履修できません。
文理共創科目は2024年度から新たにスタートした研究会型の科目です。毎回、各分野の第一線で活躍するゲストを招き、レクチャーののち、履修生と共にディスカッションを行います。一方的な講義ではなく、研究会形式とすることで、参加する博士課程の大学院生と共にコンバージェンス・サイエンスの新たな展開と可能性を模索します。
制限人数は一クラス50名で、超過した場合は授業開始前に抽選を行います。
グループワークは原則英語で行いますが、グループ内のコンセンサスをとっていただければ、日本語使用も可とします。司会進行・講師のレクチャーについては日本語で行い、ZOOMの翻訳機能を使用します。
第1回の授業内で研究倫理についてのe-learningを受講していただきます。証明書の提出を必須とします。
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近年、「人新世」という言葉がよく使われる。現代人の活動が、太古の小惑星衝突や火山大噴火に匹敵する地質学レベルの変化をもたらしているというのだ。人間の過剰な力の行使が自然を破壊し、気候変動など地球環境に甚大な影響を及ぼしている。その反省が、新造語の背景にはある。
多摩川は、山梨県・東京都・神奈川県を流れて東京湾へ注ぐ一級河川で、全長138kmに及ぶ。2019年10月には、台風19号による記録的な大雨により多摩川が増水し、川崎市、世田谷区、大田区で越水・内水氾濫が発生した。
本講義では、「人新世」というグローバルな地球環境問題を、多摩川という具体的な場をテーマとすることで考える。これからの都市に必要なヴィジョンと政策を構想し、自然との関係のありかたを考察する。また、河川および河川敷という「コモン」の利用法を考える。
到達目標
本講義を通して、以下の知識とスキルを習得すること。①東京の都市河川や流域について歴史地理的背景を知る、②水循環と環境問題への理解を深め、河川が形作ってきた現代の諸課題について再考し、議論を深める、③多摩川が形づくってきた生業や風習、文化について学び、自然科学と人文社会学をつなぐ視点を培う(環境人文学)。以上を学びながら、専門を異にする学生と、主体的かつ具体的に問題を設定し、調査し議論を深めることができるようになること。
キーワード
多摩川、人新世、気候変動、都市環境、河川、マルチスピーシーズ、コモン、水文化、東京湾、生業、風俗、文化地理、地学
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
授業はZOOMで行う。5・6限はゲスト講演と質疑。履修者は講義内容について振り返りシートを提出する。
授業計画・課題
| 授業計画 | 課題 | |
|---|---|---|
| 第1回 | ガイダンス(木内)+研究倫理(オンデマンド) |
本科目のねらいを理解し、課題を共有する。研究倫理について基礎的な知識を習得する。 |
| 第2回 | 吉田祐記(エコロジカルデモクラシー財団事務局)×大森文彦(環境社会理工学院准教授)「多摩川×エコロジカル・デモクラシー×コモン」 |
多摩川での具体的な取り組みを通じて、エコロジカル・デモクラシーの概要を理解する。 |
| 第3回 | 三木裕子(東京都市大学):多摩川河川敷を歩く・フィールドワーク |
等々力渓谷から多摩川河川敷を歩きながら、地層、水流、郷土史、都市自然、市民活動の関係について学ぶ。 |
| 第4回 | 小倉美惠子(作家・映画プロデューサー) |
多摩川の環境文化史研究におけるマルチスピーシーズのアプローチを理解する |
| 第5回 | 木内豪(環境社会理工学院教授) |
多摩川を具体例として、水文学(すいもんがく)の知見を理解する。 |
| 第6回 | 小倉紀雄(東京農工大名誉教授)「多摩川から東京湾へ:都市環境の未来を考える」 |
多摩川や東京湾の水環境と文化を理解する |
| 第7回 | 全体のまとめ(木内) |
全体を総括し、これからの課題を議論する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
授業中にハンドアウトを配布
参考書、講義資料等
参考書は適宜紹介します。
ランドルフ・T・へスター『エコロジカル・デモクラシー:まちづくりと生態的多様性をつなぐデザイン』鹿島出版会(Randolph Hester. Design for Ecological Democracy (MIT Press))
小倉紀雄 , 風間 真理 , 小泉 正行 『東京湾: 生きものと共にみる長期的なうつりかわり』地人書館
小倉美惠子『オオカミの護符』新潮社
武田史朗『自然と対話する都市へ: オランダの河川改修に学ぶ』昭和堂
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Randolph Hester. Design for Ecological Democracy (MIT Press)
Mohsen Mostafavi(ed), Gareth Doherty(ed), Harvard Univ Graduate Sch of Design(ed) Ecological Urbanism (Lars Mueller)
Richard T. T. Forman. Urban Ecology: Science of Cities (Cambridge UP)
成績評価の方法及び基準
授業後の振り返りレポート50%、レポート50%
関連する科目
- なし
履修の条件・注意事項
*この授業ではフィールドワークを行うため、履修者を最大で50名に制限しています。数を超えた場合、抽選を行います。抽選の対象となりたい方は、4月9日までに授業への登録をお済ませください。9日までに登録を済ませた方を抽選対象とし、10日の朝10時に結果をメールでお知らせいたします。抽選がない場合は、その旨をお知らせします。