2026年度 (最新) 学院等開講科目 環境・社会理工学院 建築学系 建築学コース
建築計画学特論第一
- 開講元
- 建築学コース
- 担当教員
- 沖 拓弥
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 集中講義等 (W5-105)
- クラス
- -
- 科目コード
- ARC.P401
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2026年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2026年3月9日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本授業は、沖拓弥先生に代わり、2026年4月着任の菅原麻衣子が担当する。また、本授業は建築計画に関する基礎知識を履修者が既に有していることを前提として進める。
日々の暮らしのフィジカルな土台となる建築や都市環境は、すべての人の平等な社会参加や一人一人の人権が保障される計画・設計で構築されることが求められる。しかしながら、実際には無意識の差別や偏見により、ある特定の人たちの公平な施設利用が阻害されているという現実もいまだ残る。この社会課題に対し建築計画・設計者が真摯に向きあうことで解決へと導くことができる。
公平な利用を実現するデザイン手法として昨今、バリアフリーやユニバーサルデザイン、またインクルーシブデザインといった様々な用語が飛び交っているが、人間の多様な心身特性から生じる固有の空間ニーズをいかに捉え、理解し、建築設計に反映させていくかが計画・設計者に求められる。
本授業では、これらのデザイン思想や概念が生み出された社会的な経緯や展開方法、また国内外の計画・設計事例を読み解き、より多くの人々を包摂する建築計画の在り方やデザイン手法を議論し、提案する力を身に付けることを目的とする。これにあたり、講義の中ではグループディスカッションや国内外の事例分析、プレゼンテーション等が求められる。そして国際的な視野をもって建築計画の現在地や課題を捉え、建築設計に展開する能力を磨くことをねらいとする。
到達目標
1.ユーザーの多様な心身特性とそれに基づく固有の空間ニーズを概説できる
2.建築物のアクセシビリティに関連する国際条約や国内法制度の要点を説明できる
3.ユーザーの多様な心身特性を考慮した建築計画・設計を展開できる
4.建築計画に関する将来的な展開や課題について国際的な視野をもって自身の見解を述べることができる
キーワード
計画、デザイン、創造性、アクセシビリティ、公平性、包摂性
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
座学、グループディスカッション、実践、提案等を組み合わせて実施する
授業計画・課題
| 授業計画 | 課題 | |
|---|---|---|
| 第1回 | 建築物のアクセシビリティに係るデザイン思想と展開 |
ユニバーサルデザインに関する理解とデザイン展開 |
| 第2回 | 建築物の利用の平等性に係るデザイン思想と展開 |
ノーマライゼーションと建築計画の関係性の理解とデザイン展開 |
| 第3回 | 建築物の社会的障壁の除去に係るデザイン思想と展開 |
バリアフリーの功罪に関する理解とデザイン展開 |
| 第4回 | 心身特性の多様性と個別の空間ニーズに関する解説 |
心身特性と物理的環境の関係性の理解とデザイン展開 |
| 第5回 | 施設利用の公平性や人権保障に係る国際動向の解説 |
国際的な視野からみた建築計画の在り様に関する思考と提案 |
| 第6回 | 多様なユーザーニーズが反映された設計事例の解説 |
施設の公平な利用を保障する建築計画の展開と応用 |
| 第7回 | 固有の施設種別にみる国内外設計事例 |
施設機能に応じた建築計画・設計の展開 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
多角的な情報源のもとでの思考や議論を重視するため、教科書は指定しない。
参考書、講義資料等
ユニバーサル・デザイン -バリアフリーへの問いかけ/川内美彦/学芸出版社
尊厳なきバリアフリー/川内美彦/現代書館
わたしが人間であるために: 障害者の公民権運動を闘った「私たち」の物語/ジュディス・ヒューマン,クリステン・ジョイナー/曽田夏記 (翻訳)
An Independent Man: Ed Roberts and the Fight for Disability Rights/Scot Edward Danforth/Univ. of California Pr.
福祉のまちづくり その思想と展開/髙橋儀平/彰国社
当事者参画のユニバーサルデザイン/髙橋儀平/彰国社
世界のインクルーシブ教育環境を巡る/菅原麻衣子/明石書店
成績評価の方法及び基準
グループワーク:30%
各回授業での即日レポート:40%
授業全体の内容の定着度を測るレポート:30%
関連する科目
- ARC.A201 : 建築設計製図第一
- ARC.A202 : 建築設計製図第二
- ARC.A301 : 建築設計製図第三
- ARC.A304 : 建築設計製図第四
- ARC.P201 : 建築計画基礎
- ARC.P203 : 建築計画演習
- ARC.P402 : 建築計画学演習
- ARC.P202 : 建築計画第一
- ARC.P301 : 建築計画第二
- ESD.C401 : テサイン理論
履修の条件・注意事項
建築計画に関する基礎知識を有していること
その他
1Q:Tue 5-8で7週にかけて実施予定 。初回は4月7日を予定。