2024年度 学院等開講科目 教養科目群 教職科目
理科教育法実践演習 II
- 開講元
- 教職科目
- 担当教員
- 松田 稔樹 / 木村 優里
- 授業形態
- 演習 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 集中講義等 (W9-706)
- クラス
- -
- 科目コード
- LAT.S304
- 単位数
- 020
- 開講時期
- 2024年度
- 開講クォーター
- 3~4Q
- シラバス更新日
- 2025年3月14日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
・理科教育の現代的課題を取り上げ,理科の領域固有知識の獲得状況や科学的見方・考え方の運用に関する仮説モデルを設定し,ICTを活用した対話制御によって学習者の思考プロセスを制御しながらログ収集するという手法を活用して教育実践研究する演習を行う。
・問題解決の縦糸・横糸モデルに基づく教育実践研究のための手順と,そこで活用すべき見方・考え方,領域固有知識を修得することを目標とする。これは、学校教育で生徒に問題解決力を育成するためのモデルでもある。このような指導に関して、Bruerは、インフォームドな指導が重要であるとしており、それを経験するために、教授活動ゲームシステムを活用したゲーミング教材開発と高校生を対象とした教育実践、効果検証、論文執筆と研究発表に取り組むことを求める。これにより,学び続ける教師になるための自己学習力を身につけることも意図している。
到達目標
教職課程コアカリキュラムの全ての到達目標にわたって,以下のように扱う。
・免許取得に必要な他の単位を全て取得していることを前提として,理科教育の実践研究テーマについて教育工学的な方法論を使って効果的に解決する方法を習得する.
・問題解決の縦糸・横糸モデルにおける手順や活用すべき見方・考え方,領域固有知識の関係を説明できるようになり,教師にとっての問題解決である教育実践研究をそれに即して遂行できるようになる.
・信頼性,有効性の高い教育実践研究を行うために,信頼性・再現性のある指導方法を実現するためのICTの活用や,根拠に基づく評価を実現するための個人単位のログ解析などを行う方法を習得する.
・実験・観察の手法を含む科学的方法を自分自身の身近な問題解決に活用する方法を習得し,科学の実用性を説明する力も養う。
キーワード
教育実践研究の方法,理科教育,文献研究,授業設計,教材開発,実験計画,仮説検定,ログ解析
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
授業は、課題実施に必要な知識・方法の修得や、問題解決に必要な討論を行うこと、教育実践研究に必要な教材を共同開発する作業を行うことに焦点を当て、個別作業は主に授業時間外に遂行し、研究成果としてまとめていく。よって、毎授業後、授業中に決めた分担作業をホームワークとして行い、次の授業ではその報告と討論を行ってから、その回の授業内容に進むことを原則とする。
授業は集中講義として行うので、日程を授業のWebページ(https://www.te.ila.titech.ac.jp/c5/portfolio)で確認すること。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 問題分析と研究目的の明確化(「総合的な学習の時間」のテーマ設定と生徒が発想しそうな具体的課題の発想、それらに共通的に使える理科基礎科目の知識や方法論の整理と「探究活動」導入課題の設定) | 研究論文の「はじめに」と「目的」の下書き |
第2回 | 研究方法論の演習1(教授活動ゲームによる教材開発1、シナリオ作成、スライド作成) | シナリオとスライドの作成 |
第3回 | 研究方法論の演習2(科学的思考やスキーマ獲得を促す対話制御方略、誤り・つまずき予測と選択肢の用意) | 実践研究用の教材の設計案作成 |
第4回 | 研究方法論の演習3(教授活動ゲームによる教材開発2) | 実践研究用のゲーミング教材の作成 |
第5回 | 教材の形成的評価と改善方針の検討 | 研究論文の「仮設」と「研究方法」の下書き/実践研究用のゲーミング教材の改善 |
第6回 | 研究報告書の準備(データ収集,分析手法,結果の予測)/教育実践における留意点(倫理的な配慮を含む) | 実践授業の実施、データ分析、論文の下書き、発表資料作成 |
第7回 | 発表会と討議、ふり返り | 研究論文の投稿 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
教科書
・文部科学省 中学校学習指導要領および中学校学習指導要領解説~理科編
・文部科学省 高等学校学習指導要領および高等学校学習指導要領解説~理科編・理数編
・中学校および高校の理科の教科書(各年度毎に使用する教科書を指定する)
・研究室で開発した教育実践研究用のe-portfolioシステムで提供する資料情報
参考書、講義資料等
・研究室で開発した教育実践研究用のe-portfolioシステムで提供する資料情報
成績評価の方法及び基準
・教育実践研究に必要な基礎知識のテスト,作成した教材,教育実践論文に基づいて評価する。
・各回とも,事前または事後課題を課す。それらが期限までに提出されない場合は,教育実践に支障をきたし,現場に迷惑をかけるため,履修継続および単位取得を認めない
・授業を2回を超えて欠席した学生は単位取得できない。(欠席する場合も、その理由が教職関係の行事参加など、特別な場合に限る。)
関連する科目
- LAT.S101 : 理科教育法Ⅰ
- LAT.S102 : 理科教育法Ⅱ
- LAT.S301 : 理科教育法Ⅲ
- LAT.S302 : 理科教育法Ⅳ
- LAT.S303 : 理科教育法実践演習 I
- LAT.A203 : 教育工学
- LAT.A206 : 教育課程編成の方法
- 教育実習
- 「理科」の教科に関する科目
履修の条件・注意事項
・上記関連科目のうち、教職科目の単位を既に取得していること。(同じ年度に本学で履修し,単位取得見込みが確認できる場合も含む。)
・上記関連科目のうち、理科の教科に関する科目について免許取得に必要な全ての分野にわたり合計20単位以上を単位取得していること。
・本授業は、中学校の教員免許取得を目的としている学生のみが履修できる。
・教務課への履修申告の他に,下記連絡先メールアドレスに対して、当該年度の2Q末(今年度は、8月6日)までに履修希望の連絡と必要事項(学籍番号、名前、所属、メールアドレス)を連絡すること。なお、科目等履修生の場合は、教務課に事前申請する前に上記連絡をとること。ただし、数学と理科と両方の教科教育法実践演習IIを履修する場合は、前年度から活動を行ってもらうので、教科教育法実践演習Iを履修する時に相談すること。事前に相談が無い場合は、1教科しか履修は認めない。
・本授業で受け入れる科目等履修生は、本学卒業生のみとする。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
MSstudy-ask[at]et.hum.titech.ac.jp
オフィスアワー
メールで事前予約すること
その他
・指導案作成、教材作成、データ分析に必要なOffice系ソフトウェアの利用環境を持ち、操作に習熟していることを前提とする。
・授業で提出した指導案や教材は、学校現場でも活用できるように、知的財産権に十分配慮したものとする。