2024年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
英語圏文化を知る
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 木内 久美子 / 小泉 勇人 / 広本 優佳
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (M-123 , (H111))
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.H115
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2024年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年3月14日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
この授業は英語教員三人によるオムニバス講義です。
今年度は特にイギリスの近現代の文学・文化における文学作品から他のメディア(映画・コミックなど)へのアダプテーションの問題と、英語と日本語の二言語間翻訳について扱います。講義ではイギリスを代表する女性作家ジェーン・オースティンや、SF的なモンスターを先駆け的に扱ったメアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』、そしてイギリスの現代コメディを取り上げる予定です。
英語は国際社会のコミュニケーション・ツールとして語られがちですが、どんな言語もツールにとどまらず、使用者のアイデンティティや文化を構成する本質的なものです。英語の場合、そのグローバルな性格ゆえに、文化は極めて多様です。この講義はその文化の多様性を英語という言語と共に学ぶというコンセプトのもとに設計されています。
市場や情報のグローバル化にあって、文化の産物(音楽・映画・小説・マンガ・ゲームなど)は国境や言語の壁をこえ、広くそして多様な仕方で受容されるようになってきています。とはいえ、受容できることは、理解できることとイコールではありません。授業をとおして文化の産物を意味づけている歴史的・社会的コンテクスト、さらにはテクノロジーやメディアのあり方について知ることで、自分の属する文化以外の文化にアプローチする仕方を見つけてください。
到達目標
-イギリス文化という似ているようで異なる文化に触れることで異文化へのアプローチの視座を得る。
- 言語・文化・アイデンティティの関係性や、それらが時間の経過や空間の移動によって、どのように変化するかを理解する。
- 文化的な観点から自分の専攻する科学分野について考える機会を持つ。
- 英語の言語と文化の多様性を理解する。
キーワード
英語圏文化、イギリス、メディア、テクノロジー、科学倫理、多様性、翻訳論、異文化理解
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
授業はレクチャーとディスカッションを組み合わせて進めます。授業での使用言語は日本語ですが、扱われる題材には英語のテキストが含まれます。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション 最古のSF小説Frankenstein (小泉) ・擬似科学(錬金術)、自然科学、解剖学が混在するモンスター小説 ・人工的に産み出された怪物の独学、希望、怨念、暴力 Frankensteinの映画論 – 基礎編 (小泉) ・ジェイムズ・ホエール監督版(1931)、ケネス・ブラナー監督版(1994) ・映像演出上の特徴と、有名場面の比較 | 物語を読み解くための理論に触れ、具体的な小説の箇所を読み解きながら小説Frankensteinの面白さを理解する。 * 基礎的な映画の分析手法を学びつつ、Frankestein映画版の独創性を解明する。 |
第2回 | Frankenstein Genealogy from W. Shakespeare (16th century) to A. Gray (20th century) | Frankensteinに込められた思想を、時代を越え、複数の作品を横断しながら複眼的に理解できるようになる。 |
第3回 | ジェーン・オースティン『高慢と偏見』とアダプテーション(1)-(広本) Jane Austen, 'Pride and Prejudice' (novel) | 授業で配布されるハンドアウトを読み、理解する。 |
第4回 | ジェーン・オースティン『高慢と偏見』とアダプテーション(2)-(広本) 'Pride and Prejudice' (BBC TV series) 'Bridget Jones's Diary' (film) 'Pride and Prejudice and Zombies' (film) Reiko Mochizuki, 'Kohman to Henken' (manga) | 授業で配布されるハンドアウトを読み、理解する。 |
第5回 | 日英比較翻訳論 基礎・理論編(木内) | 翻訳理論の基礎的な理論枠組みと、英語と日本語の言語レベルでのいくつかの差異を理解する。 |
第6回 | 日英比較翻訳論 実践編(木内) | 言語レベルを踏まえたうえでの翻訳のピアレヴューを行い、文化レベルでの翻訳のいくつかの扱い方について理解する。 |
第7回 | 担当教員三名による各トピックについてのミニ講義と対談+学生による振り返り | 授業内容全体の振り返り 授業で扱われたテーマの関連性を知る |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
各授業の担当者がハンドアウトを用意する。
参考書、講義資料等
各授業の担当者がハンドアウトを用意する。
成績評価の方法及び基準
授業後の振り返りシートの提出:70%, 学期末レポート課題:30%(日本語:2500字を目処に)
学期末レポートについては各教員からサンプルとなる問いが提示される。そのサンプルから選ぶか、あるいは自分でテーマを設定して論じる。
関連する科目
- LAH.H110 : 外国語への招待1
- LAH.H111 : 外国語への招待2
履修の条件・注意事項
中級程度の英語力