2024年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
科学技術倫理C
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 齋藤 宜之
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月3-4 (M-101(H116)) / 木3-4 (M-101(H116))
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.T305
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2024年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年3月14日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
「倫理学」とは、人間が行うことの「できる」行為を、「するべき(してもよい)」行為と「するべきでない」行為とに区別するための原理を探究する学問である。しかし、現代における科学技術の急速な発展によって、人間に「できる」ことの領域は急拡大し、それに対応する法や社会的規範を根拠づける倫理学の構築が急務になっている。以上のような問題関心のもと、本講義では、「科学」や「技術」が関わる倫理的な問題について、その原理を提供する思想や理論も含めて解説するとともに、それらを具体的で実践的な事象に応用することも試みていきたい。講義全体としては、科学技術の発展にともない、人間とモノや世界との関係性、および人間それ自体のあり方がいかに変化したかという問題に焦点を当てつつ考察していく。
到達目標
(1)現実的・具体的な事象を、原理的・抽象的な次元において理解する能力を修得すること。
(2)「科学」や「技術」とはそもそも何であるのかという問題について、長いスパンでの歴史を視野に収めつつ一定の知見を得ること。
キーワード
科学、テクノロジー、人間の条件、モノ、環境、人新世
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義形式を基本とし、可能な範囲で教員と学生ないし学生間のディスカッションも交えながら授業を進める。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ガイダンスとイントロダクション | 本講義の目標と方針を理解する |
第2回 | 科学・技術・倫理 | 科学技術倫理の基礎となる諸概念を理解する |
第3回 | 「モノ」の哲学:ハイデガー | 人間と「モノ」の関係性について理解する |
第4回 | テクノロジーの哲学:ハイデガー | 現代におけるテクノロジーの本性について理解する |
第5回 | 「人間の条件」の変化:アーレント | 人間の条件とその変化について理解する |
第6回 | 近代における「社会」の成立:アーレント | 特殊近代的な領域としての「社会」概念について理解する |
第7回 | 技術と記憶:スティグレール | 「モノ」化された記憶の意味について理解する |
第8回 | アフォーダンスの理論:ギブソン | 「モノ」と人間の関係性の一種としての「アフォーダンス」概念について理解する |
第9回 | 生政治・規律訓練・管理社会:フーコー/ドゥルーズ | 権力と技術の関係について理解する |
第10回 | 人新世の哲学:モートン | 自然と人為の対立を脱構築する概念としての「人新世」について理解する |
第11回 | 原子力技術の哲学 | 原子力技術について哲学的・倫理学的観点から理解する。 |
第12回 | 世代間倫理:ヨナス | 過去世代や未来世代への責任という概念について理解する |
第13回 | テクノロジーと全体主義 | テクノロジーが有する「全体主義的」性格について理解する |
第14回 | 総括・テスト | 講義全体をふり返り理解を深める |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため、配布資料等の該当箇所を参照し、各回の授業毎に授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特に指定しない。
参考書、講義資料等
講義資料は各回の授業で配布する。参考文献についても講義内で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準
テスト(60%)、授業への積極的貢献度(40%)
関連する科目
- LAH.T105 : 科学技術倫理A
- LAH.T206 : 科学技術倫理B
履修の条件・注意事項
特になし。