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2024年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

技術史C

開講元
文系教養科目
担当教員
河西 棟馬
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月5-6 (W9-201(W921)) / 木5-6 (W9-201(W921))
クラス
-
科目コード
LAH.T303
単位数
200
開講時期
2024年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年3月14日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義では,「技術 art, craft, technology」及びこれと関連する概念について哲学史・思想史的立場から検討していきます. 古代以来,人間は「技術」とはなにかを繰りかえし問い続けてきました,この講義では過去の「技術」理解の歴史を辿ることにより,より多角的に「技術」について考える視座を提供することを目標とします.

到達目標

1. 言葉の変化を通じて我々の認識の歴史依存性を理解する
2. 言葉の歴史を通じて西洋技術が出現した歴史的条件を理解する

キーワード

科学,技術,技術革新,芸術

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

一般的な講義形式で進めます.講義後に授業へのコメントを提出してもらいます.講義冒頭で前回の質問に答えたのち,講義に入ります。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

古代における「技術」,プロメテウス神話の検討

特に設けない.

第2回

プラトンにおける「技術」

リーディング課題を指示する。

第3回

アリストテレスにおける「技術」

リーディング課題を指示する。

第4回

ラテン世界への翻訳:「自由学芸七科」の由来

リーディング課題を指示する。.

第5回

古代ローマ-中世ヨーロッパにおける「機械技芸」

リーディング課題を指示する。

第6回

ルネサンスにおける「区分撤去」 (1) 高級職人層による art の学問化

リーディング課題を指示する。

第7回

ルネサンスにおける「区分撤去」 (2) 学者サイドの技術への接近

リーディング課題を指示する。

第8回

「区分再設定」:フランシス・ベーコンと科学革命

リーディング課題を指示する。

第9回

百科全書派における「技術」

リーディング課題を指示する。

第10回

art の「芸術」化

リーディング課題を指示する。

第11回

産業革命期機械論:ユア,バベッジ,マルクス

リーディング課題を指示する。.

第12回

ドイツ語圏技術論の勃興: 史的唯物論と技術決定論

リーディング課題を指示する。

第13回

ヴェブレン技術論と technology 概念の誕生

リーディング課題を指示する。

第14回

総括:人工環境としての技術

特に設けない.

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特に設けない

参考書、講義資料等

Eric Schatzberg. Technology: Critical History of a Concept. (Chicago: University of Chicago Press 2018)

成績評価の方法及び基準

毎回のフォーム提出(20%)と期末レポート(80%)で評価する. なお,レポートでChatGPTなどの対話型AIを使用する場合その旨を記載し,その正しさを文献情報を示して裏付けることが求められる.

関連する科目

  • LAH.T103 : 技術史A
  • LAH.T203 : 技術史B
  • LAH.S416 : 文系エッセンス16:技術史

履修の条件・注意事項

特に設けないが,哲学・思想及び語学に関心があることが望ましい。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

kawanishi.t.ac[at]m.titech.ac.jp