2024年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 技術経営専門職学位課程
科学技術政策分析 I:核不拡散の政治
- 開講元
- 技術経営専門職学位課程
- 担当教員
- 池上 雅子
- 授業形態
- 講義 (ライブ型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 木11-12
- クラス
- -
- 科目コード
- TIM.C510
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2024年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年3月14日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
核兵器や原子力に象徴されるように、現代の高度科学技術は、人類の存亡を左右する程重大な政治的社会的影響力をもつ。技術は、一方で無限の可能性を与えるが、制御不能または誤って使用されれば核兵器のように人類を滅ぼす事もできる。その絶大な潜在性の故に、特定の時代状況・社会的コンテクストに於ける科学技術は、厳密には価値自由value-free たりえない。したがって個々の政策決定は、必然的にその道義性・倫理性を問われる。M.L.キング牧師の “Our scientific power has outrun our spiritual power. We have guided missiles and misguided men” は正鵠を射た卓見だ。
本講では、核兵器、原子力、航空宇宙、ミサイル防衛など人類に絶大な影響力をもつ高度技術の研究開発政策を批判的に検証しながら、人類の福利に寄与する科学技術政策のあり方を、批判社会学的アプローチで模索する。マネジメントとしての科学技術政策の定量分析に関しては、他の然るべき講座を受講するよう注意されたい。
到達目標
本講では、高度技術の研究開発政策決定過程とその帰結を、批判社会学的な事例研究 (qualitative case studies)を通して検証する。これは、マネジメントとしての科学技術政策定量分析の対極に立ち、過去の事例を教訓として大局的時代状況に照らした技術と人間社会に関する洞察を深め、人類の福利と倫理道徳に適った科学技術政策を講じられる思慮深い能力の涵養を目指す。
キーワード
核不拡散・核セキュリティ、核兵器、大量破壊兵器、軍縮軍備管理、科学技術(S&T)、研究開発(R&D)、意思決定、政策分析、安全保障
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
授業はオンライン、講義とセミナー方式の討論、自主課題研究発表
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 歴史的文脈:核の時代の黎明とマンハッタン計画 | 大量破壊兵器としての核兵器開発:マンハッタン計画の歴史 |
第2回 | 歴史的文脈:原爆投下政策意思決定過程の検証 | なぜ原爆は広島・長崎に投下されたのか?原爆投下は終戦に必要だったのか? |
第3回 | 地政学的文脈:冷戦時代の核軍拡競争 | 冷戦時代の核軍拡競争はなぜ起きたのか?他方、巨大な核兵力をいかに管理したのか? |
第4回 | 戦略的安全保障の文脈:冷戦時代の核不拡散・軍備管理 | 冷戦時代の核不拡散・軍備管理の努力 |
第5回 | 戦略的安全保障の文脈:冷戦後の核兵器拡散問題 | 冷戦後、核兵器の削減は実現したのか?新たな核武装国の出現 |
第6回 | 科学技術と社会の文脈:大量破壊兵器使用のテロ・核テロの危機と核兵器実戦使用の危険 核兵器のない時代への展望 | 現在、核兵器の実戦使用や核テロの危険性が非常に高まっている 核兵器廃絶はいかにして可能か? |
第7回 | 自主研究発表とまとめ | Oral presentation of students’ independent studies and Wrap-up discussion |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
指定なし
参考書、講義資料等
随時資料を指定・配布する。
成績評価の方法及び基準
出席と積極的な議論 (50%)、自主研究課題の口頭発表 (20%)とレポート (30%)
関連する科目
- TIM.C532 : 先端/防衛技術の研究・開発・試験・評価の政策分析
履修の条件・注意事項
特になし
その他
授業はZoomによるオンラインで行う。