2024年度 学院等開講科目 物質理工学院 材料系
非晶質体構造科学
- 開講元
- 材料系
- 担当教員
- 矢野 哲司
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (S7-201) / 木5-6 (S7-201)
- クラス
- -
- 科目コード
- MAT.C304
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2024年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年3月14日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
固体状態のひとつである「非晶質」の状態にある無機材料について,その構造と物性を作製法と関連させながら講義する.非晶質材料は,その構造に起因した特異な性質を示し,具体的な事例を数多くあげながら,熱,光,化学および機械的性質に見られるその特徴について理解を深める.また,非晶質材料の工学的,工業的利用についても知る.
到達目標
材料としてのガラス・非晶質物質の科学的特徴についての知識を身に着け、実用材料としての応用を知る。
ガラス・非晶質材料の作製・合成方法の特徴と物性との関係を知る。
キーワード
ガラス、非晶質、構造、物性、溶融
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
ガラス、非晶質材料に関する重要な項目を取り上げ、それらを関連させながら、実用材料としての構造や物性の特徴を学習していく。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション ガラス/非晶質の定義 | ガラス・非晶質の区別 ガラス転移 過冷却液体 |
第2回 | 無機化合物のガラスになりやすさの指標(ガラス形成能) | 網目形成酸化物 修飾酸化物 ザッカリアゼン則 Sunの規則 単結合強度 頂点共有 |
第3回 | 非晶質/ガラスの構造 (1) | ガラス構造 架橋酸素・非架橋酸素 SiO2ガラス 酸塩基反応 |
第4回 | 非晶質/ガラスの構造 (2) | B2O3ガラス 平面三配位 配位数変化 |
第5回 | 非晶質/ガラスの構造 (3) | P2O5ガラス 非架橋酸素 P=O二重結合 共鳴 |
第6回 | 非晶質/ガラスの構造の測定方法 | 分光法 短距離構造 中距離構造 |
第7回 | ガラスの評価(1) 光学的性質 | 光学的性質 光の透過窓 屈折率 分散 アッベ数 基礎吸収端 マルチフォノン吸収 レーリー散乱 光損失 着色ガラス レーザーガラス |
第8回 | ガラスの評価(2) 熱的性質 | 熱的性質 ガラス転移温度 熱膨張係数 熱伝導度 粘性 |
第9回 | ガラスの評価(3) 化学的性質 | 化学的性質 化学的耐久性 浸食 溶解速度 |
第10回 | ガラスの評価(4) 機械的性質 | 機械的性質 ガラスの破壊強度 グリフィス理論 クラックの成長 ビッカース硬度 脆性 加工 ガラスの強化 |
第11回 | ガラス/非晶質の作製に必要な器具と設備 | ガラス溶融 るつぼ溶融 タンク溶融 バッチ 成形 徐冷 |
第12回 | 原料の調製と溶融 どのような反応が生じているか? | ガラス化反応 熱分解 酸塩基反応 気体の生成 泡の生成 |
第13回 | ガラス形成の評価 | ガラス形成 |
第14回 | ガラス産業界からの招待講演 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
指定しない。
参考書、講義資料等
「はじめてガラスを作り人のために」山根正之著 内田老鶴圃
「ガラス科学の基礎と応用」作花済夫著 内田老鶴圃
「ガラスの百科事典」作花済夫ほか編 朝倉書店
「ガラス工学ハンドブック」山根正之ほか編 朝倉書店
成績評価の方法及び基準
出席,宿題,期末試験により評価する.
関連する科目
- MAT.P204 : 物理化学(化学熱力学)
- MAT.C201 : 無機量子化学
- MAT.C302 : 分光学
履修の条件・注意事項
無機化学、熱力学、物理化学を履修していることが望ましい。