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2024年度 学院等開講科目 工学院 システム制御系

振動学

開講元
システム制御系
担当教員
中尾 裕也
授業形態
講義 (ブレンド型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月7-8 (W9-323(W932)) / 木7-8 (W9-323(W932))
クラス
-
科目コード
SCE.S308
単位数
200
開講時期
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2025年3月14日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

振動・波動は自然における最も基本的な運動であり、実世界の至るところで観察されます。本講義では、調和振動から連続体まで、共通する考え方とそれぞれの振動の特徴について考えてゆきます。また、弾性波や電磁波など、実際の物理系における振動・波動について考えます。振動の原理を体系的に学ぶことにより,理工学の幅広い分野に見られる振動現象に対する一般的なアプローチが得られるとともに、振動現象の実用的な応用につながります。

到達目標

さまざまな振動・波動現象に着目して、その特徴や共通する基本的な考え方と解析法を学び、振動学の基礎および応用する能力を修得することを目標とします。

キーワード

調和振動、減衰振動、強制振動、過渡応答、パラメトリック振動、連成振動、波動方程式、弾性体の波、流体の波、電磁波、物質波、非線形振動/波動、不規則振動

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

講義, 演習, 宿題

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回

調和振動・減衰振動

自由振動と減衰振動の特徴

第2回

強制振動

強制振動の特徴, 共振

第3回

過渡応答

過渡応答の特徴, インパルス/ステップ応答

第4回

パラメトリック振動

パラメトリック振動の特徴

第5回

連成振動

連成する振動子系の特徴, 固有モード

第6回

連続体の波:波動方程式

連続体の波の特徴, 波動方程式

第7回

連続体の波:波の重ね合わせ

連続体の波の重ね合わせ, 波束

第8回

振動や波動の数値解析

振動や波動の数値解析手法

第9回

様々な物理系の波:弾性体の波

弾性体の波の特徴, 縦波/横波

第10回

様々な物理系の波:流体の波

流体の波の特徴, 音波

第11回

様々な物理系の波:電磁波

電磁波の特徴, Maxwellの方程式

第12回

様々な物理系の波:物質波

物質波の特徴, Schrodinger方程式

第13回

非線形振動・波動

非線形系における振動や波動の例

第14回

不規則振動

不規則な励振を受ける振動の特徴

第15回

試験

試験

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定しない

参考書、講義資料等

戸田「振動論」培風館
長谷川「振動・波動」講談社, 藤原「振動と波動」サイエンス社
JSMEテキストシリーズ「振動学」日本機械学会
恒藤「弾性体と流体」岩波書店
佐野「連続体の力学」裳華房

成績評価の方法及び基準

1) 振動学の基礎項目とそれらの応用に関する理解度を評価する.
2) 期末試験と演習レポートで成績を評価する.

関連する科目

  • SCE.M201 : 機械の運動と力学
  • SCE.M202 : 解析力学基礎(システム制御)

履修の条件・注意事項

履修の条件を設けない

その他

講義は日本語で行う。