2023年度 学院等開講科目 工学院 情報通信系 情報通信コース
医用画像診断装置
- 開講元
- 情報通信コース
- 担当教員
- 中村 健太郎 / 田原 麻梨江 / 小尾 高史
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 集中講義等
- クラス
- -
- 科目コード
- ICT.H421
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
高齢化の進展や健康意識の高まりなどによって医療に関する関心が高まる中,医療機器は我々の生活に必要不可欠な技術となっています。なかでも,人体を傷つけることなく,外部からは目視できない生体内部を画像化し,断層像や3次元画像を得る医用画像装置の普及は目覚ましいものがあります。本講義では,実際に臨床現場で利用されている,超音波診断装置,X線写真撮影,X線CT,MRI,核医学診断装置,光CTなどの装置としての原理を学びます。
本講義では,臨床現場で利用されている医用画像装置の構造,要素技術,技術変遷,臨床利用などを知識として習得し,今後,医用画像分野における情報通信工学の技術者となるために必要な基礎を築くことを目的とします。
到達目標
本講義を履修することによって,以下の能力を習得する
1)医用画像装置の原理に関する知識を身につけることができる
2)これら装置の症例適用,装置開発の最新の動向・課題を理解・発見する力を身につけることができる
キーワード
超音波診断装置、光断層測定装置、MRI、X線撮像装置、X線CT、ガンマカメラ、SPECT、PET
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
各回ごとに講義を行いますので、授業後に講義の復習を行ってください。
毎回の授業で出席をとります。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション、X線装置の基礎 | X線撮像装置を構成するパーツの動作原理を理解するとともに、X線撮像法を説明できるようになる。 |
第2回 | 医療超音波診断装置の基礎 | 医療超音波診断装置を理解するとともに、そこで用いられる要素技術を説明できるようになる。 |
第3回 | コンピュータ断層撮像装置 | X線CTの装置構成を理解するとともに、その基本原理を説明できるようになる。 |
第4回 | 放射線同位元素を用いた画像計測装置 | ガンマカメラやSPECT装置、ポジトロン核種を利用した撮像装置の基本原理を説明できるようになる。 |
第5回 | 圧電超音波トランスデューサ | 超音波診断装置に用いられる圧電トランスデューサに関して、圧電現象や超音波の基礎を理解する。 |
第6回 | 超音波アレイトランスデューサ、高強度超音波 | 超音波アレイトランスデューサの放射音場の性質、高強度超音波の基本的な性質を説明できる。 |
第7回 | 光コヒーレンストモグラフィとその他の光学的手法 | 光コヒーレンストモグラフィやその他の光学的手法の基本原理を説明できるようになる。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
授業で扱う全ての資料は、事前にT2SCHOLAにアップする。
成績評価の方法及び基準
医用画像装置の原理及びそれらの臨床利用に関する理解度を評価する。授業課題(50%)・レポート(50%)で成績を評価する。
関連する科目
- ICT.H504 : 医用画像処理
履修の条件・注意事項
本講義は、本年度(2023年度)で廃止予定のため、学部学生の受講は認められません。
また、本講義受講者は、2024年度から開講する医用画像工学(従来の医用画像診断装置と医用画像処理を統合した科目)を申告できません。
オフィスアワー
事前に電子メールでコンタクトしてください。
その他
本講義は、集中講義となります。2月初めの開催を予定しています。