2022年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
文系エッセンス36:哲学
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 山本 貴光
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 水5-6 (H121)
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.S432
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2022年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
「できること」と「できないこと」――こんなふうに言葉にしてみると、なんてこともないように思えます。
でも、実際のところ、自分にはなにができて、なにができないのかを見分けるのは、そんなに簡単でもありません。例えば、過去に経験したことを、自由自在に思い出せるかと言われたらどうでしょう。すぐに思い出せそうなこともあれば、経験したはずなのに思い出せないこともある。そうかと思えば、街を歩いているとき鼻にした香りから、勝手になにかが思い出されたりもします。それに、もし自由自在にものを思い出せるなら、試験で苦労もしないはず。
と、これはほんの一例。自分の心身をはじめ、自分以外の人や動植物、自然や社会や技術など、さまざまな範囲で「できること/できないこと」について考えてみると、はじめは簡単に見えた問いも、けっこう複雑であることが感じられてきます。
この講義では、「できること/できないこと」という見方から哲学を試みてみます。
到達目標
この講義では、受講者が次のことをできるようになることを目標とします。
1) 哲学という営みがどのようなものかを理解できる。また、誰かに説明できるようになる。
2) 「できること/できないこと」について適切に検討できるようになる。
キーワード
哲学、問い、できること/できないこと(権内/権外)、エピクテトス、ストア派
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
スライドを使った講義形式と演習で進めます。授業の前半で講義を行い、お題を提示します。後半の演習では、そのお題について考えたことをメモとして書いてみます。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | プロローグ――講義概要の説明 | この講義では何をするのか、どんなふうに臨めばよいかを理解する |
第2回 | できること/できないことの哲学(基本編) | できること/できないこと、という区別に基づく哲学を理解する |
第3回 | 私にできること/できないこと(個人編) | 個人の場合について考える |
第4回 | 私たちにできること/できないこと(社会編) | 複数の人びとの場合について考える |
第5回 | コンピュータにできること/できないこと(技術編) | 技術を用いる場合について考える |
第6回 | できること/できないことは変わる(未来編) | できること/できないことが変化する可能性や条件について考える |
第7回 | エピローグ――全体をふりかえる | 以上の考察をふりかえる |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
必要に応じて資料を配付します
参考書、講義資料等
講義内で随時紹介します
成績評価の方法及び基準
期末レポート60%、ミニレポート30%、講義への貢献(発言・質問など)10%
関連する科目
- LAH.H101 : 哲学A
- LAH.H201 : 哲学B
- LAH.H301 : 哲学C
履修の条件・注意事項
予備知識は必要ありません