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2022年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

教養特論:ミクロ経済学

開講元
文系教養科目
担当教員
庫川 幸秀
授業形態
講義 (ライブ型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
金7-10 (W321)
クラス
-
科目コード
LAH.S216
単位数
200
開講時期
2022年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

ミクロ経済学では,個々の経済主体がどのような動機や誘因(インセンティブ)で行動するか,その行動の積み上げの結果,社会全体でどのような状態が実現するか,を考えます。この講義ではミクロ経済学の基礎的な理論,および現実の問題の理解や政策効果の分析にどのように応用できるか,について解説します。







到達目標

・様々な経済分析の基礎となるミクロ経済学の基礎的な理論を習得すること。
・身に着けた知識を応用して,現実に起きている様々な問題に対して考察できるようになること。


キーワード

余剰分析、(正と負の)外部性、公共財、独占、寡占

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

・必要な資料は授業中に配布します.適宜演習問題を出題します。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 ガイダンス 講義の概要や進め方を説明する
第2回 需要・供給・市場均衡 需要・供給および市場均衡について理解する。
第3回 余剰分析の基礎 市場の機能と消費者余剰・生産者余剰・社会的余剰について理解する。
第4回 外部性と市場の失敗 外部性が存在する場合の市場の歪みについて理解する。
第5回 政策手段の比較(1) 税・補助金・規制的手段の違いを理解する。
第6回 政策手段の比較(2) 不確実性が存在するケースの政策効果の違いについて理解する。
第7回 弾力性の応用 弾力性の概念を理解し、税の帰着・リバウンド効果の簡単な分析をする。
第8回 コースの定理 コースの定理について理解し、問題演習を行う。
第9回 排出量取引制度 排出量取引制度の理論的根拠を理解し、簡単な計算演習をおこなう。
第10回 公共財 公共財の定義、過小供給の問題について理解する。
第11回 囚人のジレンマとコモンズの悲劇(1) 囚人のジレンマ、その応用であるコモンズの悲劇について理解する。
第12回 囚人のジレンマとコモンズの悲劇(2) 応用例として、再生可能資源管理問題について計算演習を行う。
第13回 混雑現象 混雑現象と外部性の関り、その是正手段を理解し、問題演習を行う。
第14回 発展的内容の紹介 情報の経済学、法と経済学等をテーマに簡単な演習問題に取り組む。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定なし。

参考書、講義資料等

・神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社(2014)

成績評価の方法及び基準

リアクションペーパー(30%)
小テストおよびレポート(70%)

関連する科目

  • LAH.S109 : 経済学A
  • LAH.S310 : 経済学C

履修の条件・注意事項

特になし。