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2022年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 融合理工学系 地球環境共創コース

開発のための通信基盤

開講元
地球環境共創コース
担当教員
髙田 潤一
授業形態
講義 (ハイフレックス型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
木3-4 (H1103)
クラス
-
科目コード
GEG.T505
単位数
100
開講時期
2022年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の中、特に開発途上国の農村部や遠隔地における情報通信技術(ICT)を活用した在宅生活において、インターネット接続の欠如は非常に深刻な問題となった。 本講義では、途上国において不可欠な社会インフラとしての通信基盤の役割、ルーラル通信の現状とその実現技術について概説する。

到達目標

本講義の履修により、途上国における地方や遠隔地における通信インフラへの接続と利用に関する課題を特定し、これらの課題に対する複数の対策を提案することができる。

キーワード

インターネット,携帯電話,光ファイバ通信,無線LAN,情報通信技術と開発

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

講義および事例調査

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 (オンデマンド) 導入~通信インフラの現状 - デジタルデバイド解消のための課題と問題点 国際レベルでのデジタルデバイドの現状を理解する。
第2回 通信インフラの社会的側面 - 通信インフラの役割 - 従来の社会インフラとの違い - 現状 現代社会において、通信インフラがいかに重要な役割を担っているかを理解する。
第3回 通信インフラの技術1:基幹回線網 - インターネットとTCP/IP - ネットワークトポロジ - 接続方式:光ファイバ、マイクロ波地上リンク、衛星リンク 基幹回線網技術の簡単な概念を説明できる。
第4回 通信インフラ技術2:アクセス回線網 - 携帯電話網 - 無線LAN - 遠隔地アクセス技術 アクセスネットワーク技術の簡単な概念を説明できる。
第5回 通信基盤に関する政策と国際協力 - 電波免許、関税、ユニバーサルサービス税 - 電気通信開発のための国際機関 - ITU-D - 地方や遠隔地との接続のための取組 デジタルデバイド解消のための通信基盤政策の簡単な考え方と、国際協力の枠組を説明することができる。
第6回 ケーススタディ1:過去の取組 - グラミンフォン、ネパールワイヤレスなど。 ルーラル通信の実現に向けた課題とアプローチを理解する。
第7回 ケーススタディ2:学生による発表 ルーラル通信の実現に向けた課題とアプローチを説明できる。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
各授業の前に,講義内容に関連する資料の通読・ビデオの視聴を課題とする。

教科書

Lambrechets and Sinha, Last Mile Internet Access for Emerging Economies, Springer, 2019 (東工大電子図書館に収録)
ITU-D より刊行された各種文書(講義の中で指定)

参考書、講義資料等

ITU-D より刊行された各種文書(講義の中で指定)
スライドおよびビデオはT2SCHOLAにアップロードする.

成績評価の方法及び基準

講義ごとの課題 (40) / ケーススタディ (60)

関連する科目

  • TSE.A322 : 通信とネットワーク
  • GEG.T501 : 開発のための情報および通信技術

履修の条件・注意事項

特になし