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2022年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 応用化学コース

環境化学最前線第二

開講元
応用化学コース
担当教員
伊藤 昭彦
授業形態
講義 (ライブ型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
集中講義等
クラス
-
科目コード
CAP.I682
単位数
100
開講時期
2022年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

[概要] 地球温暖化の原因物質である温室効果ガスについて、基礎的な生物地球化学的循環から、近年の排出削減による対策までを取り上げる。主に陸域生態系における炭素・窒素循環や、二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素の収支について、観測だけでなく近年のモデル評価手法と関連させつつ解説する。COP26への参加など環境対策の最前線での経験なども紹介する。

[ねらい] 本講義のねらいは、地球温暖化問題の基礎を固め、環境対策に貢献する科学の役割を理解することである。応用化学系の学生にとって、社会からも注目されている温室効果ガスの生物地球化学的循環を理解することは重要である。また、地域からグローバルな温室効果ガス収支を評価する手法の1つであるモデル計算の最新成果を知ることは今後の研究にも有益である。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 温室効果ガスの動態を生物地球化学的循環の観点で説明できる。
2) グローバルな温室効果ガス収支に関する研究手法を理解する。
3) 気候変動対策に関する最新の知識を身につける。

キーワード

気候変動、温室効果ガス、物質循環モデリング、陸域生態系

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

パワーポイント・板書等を使った講義。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 1) 気候変動と生物地球化学的循環 2) 炭素循環の経年変動:ピナツボ炭素アノマリーを例として 3) グローバルなメタン収支 4) 窒素循環(特に一酸化二窒素)と人間活動 5) 植物による大気中のCO2固定 6) 土壌の物質循環と温室効果ガス放出 7) 地球システムモデルと温暖化対策の現状 a) 温室効果ガスの動態を生物地球化学的循環の観点で説明できる。 b) グローバルな温室効果ガス収支の評価法を理解する。 c) 気候変動対策に関する最新の知識を身につける。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

教科書

指定なし

参考書、講義資料等

地球環境変動の生態学. 共立出版
図説 窒素と環境の科学. 朝倉書店

成績評価の方法及び基準

全出席が原則であるため、毎回の授業で出席を取ります。提出されたレポートを採点し、評価を決定します。

関連する科目

  • CAP.I681 : 環境化学最前線第一

履修の条件・注意事項

履修の条件を設けない