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2022年度 学院等開講科目 工学院 情報通信系 情報通信コース

メディア品質論

開講元
情報通信コース
担当教員
山口 雅浩 / 杉浦 博明 / 南方 寛之 / 佐藤 朋也
授業形態
講義 (ライブ型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
火7-8
クラス
-
科目コード
ICT.H502
単位数
100
開講時期
2022年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

企業等の第一線の研究開発を担ってきた講師により、優れたメディア品質を有する製品を開発するにあたっての基礎知識・実践例・さらに国際標準化も踏まえた研究開発戦略などを講義する。ここでは特に視覚メディアとしてデジタルカメラとディスプレイを取り上げ、その品質の評価方法や品質を高めるための技術を解説する。
これまでに学んだ基盤数理・信号処理・人間情報システムなどの知識が現実のメディア関連製品開発(製品開発・事業化および関連する知財・国際標準化戦略を含む)にどのように生かされているかを知ることにより、専門力と同時に実践力・解決力を高めることをねらいとしている。

到達目標

これまでに学んだ基盤数理・信号処理・人間情報システムなどの知識を現実のメディア関連製品開発に応用するための考え方を身につける。
画像・映像システムにおけるメディア品質の評価方法を自ら設計することができる。
メディア品質の評価手法や向上技術に関する実例を学ぶことにより、メディア情報処理分野の研究開発における現実の課題に対して取り組む際の指針を持つ。

実務経験のある教員等による授業科目等

実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)

企業における研究開発を率いてきた講師による実践的な内容を主題とする。

キーワード

画像メディア、映像システム、デジタルカメラ、ディスプレイ、画質、色、客観評価、主観評価

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

第1回には画像におけるメディア品質の総論を述べ、本講義で扱うカメラやディスプレイの画像品質論の位置づけを紹介する。
また、本講義で扱っていない視覚メディアを含めてその品質に関する議論を行う。以降、それぞれデジタルカメラ・ディスプレイを開発する企業からの講師により、その画像品質に関わる理論と実例について紹介する。さらに、医療という目的に特化した映像システムの例として、消化器内視鏡における画像品質の設計・評価についての実践的な内容についても紹介する。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 画像におけるメディア品質総論 画像メディアにおける品質に対して影響する要素は何か。画質を定量的に評価する一般的な方法論。
第2回 各種視覚メディアにおける品質評価と品質向上技術 視覚メディアにおける画質評価と品質向上の方法にはどのようなものがあるか。 映像システムにおけるメディア品質評価・向上技術の将来像を考察せよ。
第3回 ディスプレイにおける画像品質I 映像ディスプレイにおいて画像品質の評価・向上のためにどのような技術が応用されているか。
第4回 ディスプレイにおける画像品質I
第5回 デジタルカメラにおける画像品質I デジタルカメラを中心とした撮像機器において画像品質の評価・向上のためにどのような技術が応用されているか。
第6回 デジタルカメラにおける画像品質II
第7回 内視鏡における画像品質 医用イメージングの例として、内視鏡における画像品質の評価・向上のためにどのような技術が応用されているか。
第8回 総括・期末レポート 視覚メディアにおける画質評価と品質向上の考え方及び技術的解決策について説明せよ。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特に定めない。補足のための資料を配布する。

参考書、講義資料等

特に定めない。

成績評価の方法及び基準

画像入力およびディスプレイに関する実際的な品質評価・向上の方策に関する理解度を演習(50%)と期末レポート(50%)により評価する。

関連する科目

  • ICT.H409 : 光情報工学
  • ICT.S403 : 多次元情報処理
  • ICT.S206 : 信号とシステム解析
  • ICT.S210 : ディジタル信号処理
  • ICT.H504 : 医用画像処理
  • ICT.A406 : 人間情報システム概論I
  • ICT.A418 : 人間情報システム概論II

履修の条件・注意事項

特に定めない

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

山口雅浩
yamaguchi.m.aa[at]m.titech.ac.jp

オフィスアワー

事前に電子メールで確認を取ること

その他

企業からの非常勤講師による科目のため、講義日程の変更の可能性があります。詳しくは T2Schola にて確認のこと。