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2022年度 学院等開講科目 工学院 電気電子系 エネルギーコース

エネルギー基礎学理第一 すずかけ

開講元
エネルギーコース
担当教員
志村 祐康 / 多湖 輝興 / 伊原 学 / 和田 裕之
授業形態
講義
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
火1-2
クラス
すずかけ
科目コード
ENR.A401
単位数
100
開講時期
2022年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

[講義の概要] 熱力学,速度論等を基礎とする「化学・熱エネルギー変換の基礎」と量子力学,バンド理論を基礎とする「光エネルギー変換の基礎」を説明する。
[講義のねらい] 本講義では,燃料電池,太陽電池,火力発電などの多様なエネルギー変換に共通する基礎学理を習得し、平衡論および速度論的な観点から、また量子力学、バンド理論の観点からエネルギー変換を考察する力を身につけることを目的とする。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) エネルギー変換の基礎学理として熱力学を理解し、各エネルギー変換の理論的最大効率が説明できる。
2) エネルギー変換の基礎学理として物質移動現象を理解し、ギブズ自由エネルギーを使って拡散現象が説明できる。
3) エネルギー分野の基礎学理として量子力学の基礎を説明できる
4) エネルギー分野の基礎学理として固体のバンド理論の基礎を説明できる

キーワード

エネルギー変換,熱力学,燃焼,量子力学,光,バンド構造,燃料電池,太陽電池,火力発電

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

初回に講義の全体像を説明する。毎回の講義の前半で,前回の授業を概説しつつ講述する。毎回、出席をとる。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 エネルギー変換における基礎学とは? 化学・熱エネルギー変換の基礎学1(多湖輝興教授、オンライン開講):エネルギー変換効率の最大値を与えてくれる熱力学、分子運動論的にみた熱力学の全体像 エネルギー分野を俯瞰し,エネルギー変換における基礎学理の概要について説明できる
第2回 化学・熱エネルギー変換の基礎学2(多湖輝興 教授、オンライン開講):平衡状態と定常状態、熱力学第一法則と内部エネルギーの種類、エネルギー変換におけるエンタルピーの位置づけ エネルギー分野の基礎学理として、定常状態と平衡状態の違い、熱力学第一法則、内部エネルギー、エンタルピーが説明できる
第3回 化学・熱エネルギー変換の基礎学3(多湖輝興教授、オンライン開講):エネルギー変換におけるギブズ自由エネルギーの位置づけ、可逆過程と最大変換効率、化学ポテンシャルと拡散 エネルギー分野の基礎学理として、エネルギー変換におけるギブズ自由エネルギーの位置づけ、可逆過程と最大変換効率、化学ポテンシャルと拡散が説明できる
第4回 化学・熱エネルギー変換の基礎学4(志村祐康准教授、オンライン開講):エネルギー変換で考慮すべき物質移動(拡散と流動)と化学反応、定常と非定常:例として燃焼などを考える エネルギー分野の基礎学理として、物質移動と化学反応、定常/非定常の複合プロセスとして燃焼を説明できる
第5回 光エネルギー変換の基礎学1(和田裕之准教授、オンライン開講):固体中の電子の振る舞い1、量子力学の基礎(光の粒子性と波動性、演算子) エネルギー分野の基礎学理として、光の粒子性と波動性、演算子を説明できる
第6回 光エネルギー変換の基礎学2(和田裕之准教授、オンライン開講):固体中の電子の振る舞い2、量子力学の基礎(シュレーディンガー方程式、井戸型ポテンシャルに閉じ込められた電子、エネルギーの離散性) エネルギー分野の基礎学理として、シュレーディンガー方程式、井戸型ポテンシャルに閉じ込められた電子、エネルギーの離散性を説明できる
第7回 光エネルギー変換の基礎学3(和田裕之准教授、オンライン開講):固体中の電子の振る舞い3、電子から見た「原子・分子・固体」、固体のバンド構造とバンドモデル、ドーピング、再結合、電子・正孔の拡散とドリフト エネルギー分野の基礎学理として、バンド構造とバンドモデル、ドーピング、再結合、電子・正孔の拡散とドリフトを説明できる

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし

参考書、講義資料等

必要に応じて講義資料は講義中に配布

成績評価の方法及び基準

期末のレポート(70%)および講義中のクイズ(30%)にて評価する。

関連する科目

  • ENR.A402 : エネルギー基礎学理第二
  • ENR.A403 : エネルギーデバイス論第一
  • ENR.A404 : エネルギーデバイス論第二
  • ENR.A405 : エネルギーマテリアル論第一
  • ENR.A406 : エネルギーマテリアル論第二
  • ENR.A407 : エネルギーシステム論

履修の条件・注意事項

特になし