2022年度 学院等開講科目 理学院 地球惑星科学系 地球惑星科学コース
宇宙地球科学特論C
- 開講元
- 地球惑星科学コース
- 担当教員
- 佐藤 文衛
- 授業形態
- 講義 (ハイフレックス型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月3-4 (理学院 地球惑星科学系, 石川台2号館, 307室) / 木3-4 (理学院 地球惑星科学系, 石川台2号館, 307室)
- クラス
- -
- 科目コード
- EPS.A413
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2022年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
私たちは主に電磁波を通して天体からの情報を得ており、とりわけ分光観測によって得られる天体のスペクトルには天体の物理的・化学的性質、運動等に関する情報が豊富に含まれている。本講義では、まず天体からの輻射とスペクトルに関する基礎的事項を解説する。続いて、恒星大気のスペクトルから恒星の化学組成や運動についてどのような情報が引き出せるかを解説する。さらに、恒星や惑星のスペクトルを得るための光赤外線波長域における分光観測の手法を解説し、最後に、近年急速に発展する系外惑星の観測について紹介する。
到達目標
天体のスペクトルの形成過程と、スペクトルを得るための分光観測の手法を理解し、恒星及び系外惑星の観測に応用できるようになることを目標とする。
分光観測から如何にして天体の情報を引き出すかを、恒星及び系外惑星の観測を通して学ぶ。
キーワード
スペクトル、輻射輸送、恒星大気、分光観測、系外惑星
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
始めに前回講義の内容を復習し、その後適宜演習問題を交えながらその日の内容を講義する。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション:恒星と惑星のスペクトル概観 | 恒星と惑星のスペクトルの特徴 |
第2回 | 輻射とスペクトル:輻射輸送過程 | 輻射輸送の基礎 |
第3回 | 輻射とスペクトル:連続吸収と線吸収 | 連続吸収と線吸収の仕組み |
第4回 | 恒星:恒星大気モデル | 恒星大気モデルの基礎 |
第5回 | 恒星:連続スペクトル | 恒星の連続光の測定と特徴 |
第6回 | 恒星:輝線と吸収線(1) | 恒星のスペクトル線の測定と振る舞い |
第7回 | 恒星:輝線と吸収線(2) | 恒星のスペクトル線の測定と振る舞い |
第8回 | 恒星:大気組成 | 恒星大気の化学組成の測定 |
第9回 | 恒星:表面速度場 | 恒星の自転、対流、黒点 |
第10回 | 観測:分光器 | 分光器の原理 |
第11回 | 観測:視線速度測定 | 視線速度測定の原理 |
第12回 | 観測:時系列データ解析 | 周期解析 |
第13回 | 系外惑星:視線速度法 | 惑星検出、特徴づけの手法としての視線速度法 |
第14回 | 系外惑星:トランジット法 | 惑星検出、特徴づけの手法としてのトランジット法 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
参考文献、参考資料は授業で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準
天体のスペクトルと分光観測の基礎及び応用についての理解度を評価する。数回課すレポート課題の成績で評価する。
関連する科目
- EPS.A410 : 宇宙地球科学A
- EPS.A411 : 宇宙地球科学B
履修の条件・注意事項
特になし