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2020年度 学院等開講科目 教養科目群 キャリア科目

科学者・技術者の倫理 D

開講元
キャリア科目
担当教員
赤木 泰文 / 札野 順
授業形態
講義 (ZOOM)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月3-4 (Zoom)
クラス
D
科目コード
LAC.C621
単位数
100
開講時期
2020年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

広義の「科学者」(所属する組織を問わず、新しい知識を生み出したり、それを利活用する専門職業者であり、技術者を含む)が重視すべき価値について考察するとともに、具体的事例の検討及びe-learning等を通して、『学術における誠実性(Academic Integrity)』、「責任ある研究活動(Responsible Conduct of Research)」、「疑わしい研究活動(Questionable Research Practice)」、「研究不正(Research Misconduct)」,『コンプライアンス(Compliance)』等の基本概念を理解する。また、倫理問題に関する感受性を高めるとともに、「セブン・ステップ・ガイド」等の倫理的意思決定のための手法について学び、倫理的問題解決のためのスキルを修得する。加えて、事例の分析を通して、事故や不祥事、また研究不正が起こる要因について考察し、不正等が起こらないようにするための「倫理プログラム」を具体的に設計するために必要な知識・能力を修得する。さらに、上記の事柄を含む科学技術倫理教育の学習・教育目標及び教育方法について学び、自らの環境に適した具体的な倫理教育を考察する。

到達目標

1)『学術における誠実性(Academic Integrity)「責任ある研究活動(Responsible Conduct of Research)」、「疑わしい研究活動(Questionable Research Practice)」、「研究不正(Research Misconduct)」、「コンプライアンス(Compliance)」等の基本概念を他者に具体例をあげながら説明できる。
2)指定されたe-learning教材の単元の修了により、基本的知識を持っていることを示すことができる。
3)セブン・ステップ・ガイド等を使って、倫理的問題の解決方法を提案できる。
4)倫理的問題や研究不正が起こる要因について、具体的事例を示しながら、説明できる。
5)倫理プログラムの必要性について、他者に説明できるとともに、自らの環境に即した倫理プログラムを提案できる。
6)科学技術倫理教育の学習・教育目標と教育方法について説明できる。
7)自らの環境に適した倫理教育プログラムを提案できる。

キーワード

科学者の行動規範、学術における誠実性、責任ある研究活動(RCR)、疑わしい研究活動(QRP)、研究不正(Misconduct)、コンプライアンス、倫理プログラム, 文脈における倫理教育

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

基本的に、グループ・ディスカッションやその成果の発表等、能動的学習(アクティブ・ラーニング)形式で行うので、講義への出席及び積極的参加は、単位取得のために不可欠である。また、e-learningと討議を併用したハイブリッド型e-laerningも活用する。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 12月7日(月) 10:40-12:20 Zoom 1)ガイダンス(講義内容、課題等) 2)科学技術倫理教育の学習・教育目標及び教材の紹介 3) 研究不正事例に関するビデオ視聴 1)講義後、教科書を熟読する。 2)講義後、指定された資料を熟読する。
第2回 12月14日(月)10:40-12:20 Zoom 1)科学者・技術者が重視すべき価値に関する解説 2)研究倫理プログラムに関する解説 3)研究の現場における倫理教育に関する解説 1)自らが所属する学協会の倫理綱領に関 提出する。 2)日本学術会議の「科学者の行動規範」 課題を提出する。
第3回 12月21日(月)10:40-12:20 Zoom 1)研究の現場における倫理教育の具体的方法に関する解説と具体的検討① 2)研究の現場における倫理教育プログラムに関するグループ討議① 1)The Labに関する課題を提出する。 2)研究倫理プログラムに関する課題を提出
第4回 1月14日(木)10:40-12:20 Zoom 1)研究の現場における倫理教育の具体的方法に関する解説と具体的検討② 2)研究の現場における倫理教育プログラムに関するグループ討議② 1)研究不正事例に関するレスポンス・シートを提出する。
第5回 1月18日(月)10:40-12:20 Zoom 1)具体的事例の検討 2)倫理的意思決定の方法に関する解説 3)ケースメソッドによる倫理教育の方法 1)研究不正事例に関するレポートを準備し、提出する。
第6回 1月25日(月)10:40-12:20 Zoom 1)倫理プログラムに関する発表及び討議 1)自らが所属する研究室の倫理プログラ レポートにまとめる。 2)倫理プログラムについて発表できるよ する。 3)eAPRINの修了証を提出する。
第7回 2月1日(月)10:40-12:20 Zoom 1)倫理教育に関する発表及び討議 1)研究の現場で行う倫理教育のモジュー し、レポートにまとめる。 2)上記の教育モジュールについて発表で 準備する。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

教科書

日本学術振興会、『科学の健全な発展のために-誠実な科学者の心得-』、丸善、2015年
(PDF版は、https://www.jsps.go.jp/j-kousei/data/rinri.pdf から入手可能。英語版もある。)

その他の資料は、初回の講義で配布する。

参考書、講義資料等

eAPRIN (CITI Japan)
日本学術振興会 e-learning
日本科学技術振興機構 The Lab 日本語版 

その他の資料は初回の講義で解説する。

成績評価の方法及び基準

1)レスポンス・シート等の課題(20%)
2)倫理プログラムに関する課題(30%)
3)倫理教育に関する課題(30%)
4)eAPRIN(20%)

関連する科目

  • 他のキャリア科目
  • LAH.S402 : 文系エッセンス2:科学技術倫理
  • LAC.M521 : 科学者の倫理(修士)
  • LAH.T105 : 科学技術倫理A
  • LAH.T206 : 科学技術倫理B
  • LAH.T305 : 科学技術倫理C

履修の条件・注意事項

特になし

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

iidpinfo[at]jim.titech.ac.jp
(氏名・所属を記して連絡のこと)

オフィスアワー

水曜日 13:00-15:00