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2020年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

世界を知る:南・東南アジア

開講元
文系教養科目
担当教員
南波 聖太郎
授業形態
講義 (ZOOM)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
水3-4 (Zoom)
クラス
-
科目コード
LAH.A505
単位数
100
開講時期
2020年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

  東南アジアとは何でしょうか?この地域に共通性や統一性は存在するでしょうか?今後,仕事や旅行などで,東南アジアを訪れる機会があると思います。そのときはきっと,様々な言語を耳にし,また仏教,キリスト教,イスラム教,精霊信仰といった様々な信仰の実践を目にして,人々の暮らしの多様性の豊かさに驚かされるはずです。東南アジアという概念は,第2次世界大戦以前にはほとんど使われなかったと言われています。
  本講座では,東南アジア社会の多様性と,その歴史的背景に焦点を当てます。その地域に暮らす人々は多様な地理環境の下で生活を営んでいます。ある者は海で魚を獲り,またある者は山で焼畑をして米を育てます。同時に,彼らは常に,その他の地域の人々,たとえば東アジア,南アジア,中東,ヨーロッパの人々との交流を続けてきました。植民地主義や冷戦の遺産は,いまだに重要な意味を持ちます。
  本講座の目的は2つあります。第1に,東南アジアの言語,宗教,食文化,政治体制などについて,基礎的な知識を得ること。第2に,人間社会の多様性について,理解を深めることです。

到達目標

本講義を履修することによって次のものを修得します。
1)東南アジアの地理,生業,言語,宗教,歴史,政治体制などに関する基礎的な知識。
2)人間社会の多様性を理解し,尊重する姿勢。

キーワード

東南アジア,多様性,歴史,文化,政治

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

パワーポイントとレジュメを使って授業を進めます。適宜,写真や映像を使います。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 イントロダクション:「東南アジアを知る」とは? 地域研究の目的を理解する。
第2回 地理と生業:山,川,海の暮らし 地理と生業の関係を理解する。
第3回 言語と宗教:文明の受容と変容 言語と宗教の成り立ちを理解する。
第4回 植民地主義の遺産:近代化の諸相 植民地主義の影響を理解する。
第5回 国民国家と熱戦: デヴィ・スカルノの経験を手掛かりに 冷戦期の国民国家形成過程を理解する。
第6回 経済開発と政治:資本主義,社会主義,中立主義 開発独裁の概念を理解する。
第7回 まとめ:東南アジアの今日的課題 東南アジアの同時代的課題を把握する。
第8回 テスト

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定しません。

参考書、講義資料等

今井昭夫(編). 2014. 『東南アジアを知るための50章』明石書店.(ISBN978-4-7503-3979-5)
古田元夫. 2018. 『東南アジアの歴史』放送大学教育振興会.(ISBN978-4-595-31858-0)

成績評価の方法及び基準

平常点(リアクションペーパー)40%、期末テスト60%。

関連する科目

  • LAH.A501 : 世界を知る:ヨーロッパ
  • LAH.A502 : 世界を知る:東アジア
  • LAH.A503 : 世界を知る:中南米
  • LAH.A504 : 世界を知る:中東・アフリカ
  • LAH.A506 : 世界を知る:北米・オセアニア

履修の条件・注意事項

特にありません。