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2020年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 応用化学コース

環境調和触媒

開講元
応用化学コース
担当教員
本倉 健 / 眞中 雄一
授業形態
講義 (ZOOM)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
火5-6 (G114)
クラス
-
科目コード
CAP.I416
単位数
100
開講時期
2020年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

 本講義では,環境・エネルギー問題の現状と予測を概説した後,それらに触媒がどのように関わっているかを講述する。
 環境・エネルギー問題に関わる化学物質の変換反応を理解するには,触媒がそれらの反応において果たす役割を理解する必要がある。そこで, 環境に関わる触媒作用をさらに深く理解させるために,最新の事例であるバイオマス変換やシェールガスの有効利用,二酸化炭素の化学変換等において,それぞれに関わる触媒の役割を説明する。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 物理化学,有機化学,無機化学の知識を基に,環境・エネルギー問題に深く関わる事例を通じて環境調和型触媒について理解することができる。 
2) 触媒の視点から環境・エネルギー問題を解決できる考え方を持つことができる。

キーワード

触媒、環境、エネルギー

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

授業内容の理解を確認するために、講義の最後に、その日の授業内容に関する演習問題を行う。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 環境,エネルギーの現状と予測 環境・エネルギーの現状と予測について理解し、考察できる
第2回 触媒作用の基礎と環境触媒 (触媒化学の概要) 環境触媒の概要を理解し、触媒作用の基礎を説明できる
第3回 事例-1 バイオマス変換 触媒が関わるバイオマス変換の知識を習得し、説明できる
第4回 事例-2 シェールガスの有効利用と化学変換 シェールガスの有効利用と化学変換における触媒の役割を理解し、説明できる
第5回 事例-3 二酸化炭素の化学変換 二酸化炭素の化学変換における触媒の役割を理解し、説明できる
第6回 事例-4 再生可能エネルギーの利用 再生可能エネルギーの利用における触媒の役割を理解し、説明できる
第7回 事例-5 廃棄物を出さない有機合成 触媒を用いる廃棄物を出さない有機合成について理解し、反応を設計できる

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

化学環境学,御園生 誠 著,裳華房, ISBN:978-4-7853-3218-1

参考書、講義資料等

新しい触媒化学,菊地 英一 他 著,三共出版, ISBN:978-4-7827-0688-6

成績評価の方法及び基準

【成績評価の基準】 環境・エネルギー問題と触媒に関わる現象と事例について討論し,理解度を評価する.
【成績評価の方法】 試験およびレポートにより,100点満点で評価する.

関連する科目

  • 触媒反応特論第一
  • 触媒反応特論第二

履修の条件・注意事項

無機化学、物理化学、有機化学の基礎的な知識を有すること。