2020年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 応用化学コース
環境化学最前線第一
- 開講元
- 応用化学コース
- 担当教員
- 奥井 明彦
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 集中講義等
- クラス
- -
- 科目コード
- CAP.I681
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
[講義の概要] 石油や天然ガスは、エネルギー源また種々の製品の材料として現代社会を支える貴重な物質である。しかしその形成過程の特殊さ故、資源量が限られ枯渇する可能性がある。一方でこれら組成は幅広く、形成時の地球環境を記録したタイムカプセルであるとも言える。そして実際の石油探査では、その組成を詳細に把握することで油ガス田の発見確率向上等に結び付けることができている。本講義では、地球からの贈り物である石油や天然ガスの組成、起源、形成過程、探査・開発・生産方法や資源量等を詳しく解説する。
[講義のねらい]エネルギー源であり化学製品の原料となる、石油・天然ガスの素性を正しく理解することをねらいとする。特にその形成の特殊性や探査・開発・生産の困難さを理解することで、貴重な資源であることを再認識し、他のエネルギーと共用することが肝心であることを理解する。
到達目標
本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 石油・天然ガスの組成の多様性およびそれを特徴付ける高度な分析技術。
2) 石油・天然ガスの形成過程およびそれらを解明するコンピューターシミュレーション技術。
3) 過去の地球環境の変遷と石油・天然ガス分布の関係およびそれら資源量の総量。
4) 石油・天然ガスの探鉱・開発・生産方法およびそのビジネス側面。
5) シェールオイル・ガスやメタンハイドレート等の非在来型資源。
キーワード
石油、天然ガス、地球環境変遷、地化学分析、コンピューターシミュレーション、探鉱・開発・生産、非在来型資源
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
(1) 地圏におけるメタンに関わる物質循環過程と地下微生物の分布や役割に関する講義
(2) 講義内容に関するレポートの作成
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 以下の点について講義を行う 1)石油・天然ガスの組成およびその分析法 2)石油・天然ガスの形成過程およびそのコンピューターシミュレーション 3)石油・天然ガスの分布と資源量 4)石油・天然ガスの探鉱・開発・生産 5)シェールオイル・ガスやメタンハイドレート等の非在来型資源 | 1) 石油・天然ガスの分析結果を解釈し、その起源や当時の地球環境を推定する。 2) 石油・天然ガス形成過程シミュレーションの原理を理解し、それを左右する要因を説明する。 3) 地球環境の変遷と石油・天然ガス分布の関係を理解し、それらが偏在している理由を説明する。 4) 石油・天然ガスの探鉱・開発・生産方法を理解し、その難しさを指摘できる。 5) シェールオイル・ガスやメタンハイドレート等の非在来型資源を理解し、在来型との違いを説明する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
教科書
指定なし
参考書、講義資料等
指定なし
成績評価の方法及び基準
全出席が原則であるため、毎回の授業で出席を取ります。提出されたレポートを採点し、評価を決定します。
関連する科目
- CAP.I682 : 環境化学最前線第二
履修の条件・注意事項
履修の条件を設けない