トップページへ

2020年度 学院等開講科目 物質理工学院 材料系 材料コース

持続可能な社会における製鉄プロセス

開講元
材料コース
担当教員
齋藤 公児
授業形態
講義 (ZOOM)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
集中講義等 (Zoom)
クラス
-
科目コード
MAT.M429
単位数
100
開講時期
2020年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
英語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義のねらいは、持続可能な社会を達成するために製鉄プロセスが解決すべき課題を知り、その解決策としてどのような方法があり得るかについて考えることである。本講義では、まず、現在の製鉄プロセスの概要について解説する。製鉄プロセスには、天然資源である鉄鉱石と石炭が欠かせないが、それらの資源がどのように採掘され日本に運ばれ活用されるか、また、資源の品質の評価法及び今後の資源動向について解説する。さらに、製鉄プロセスにおいて新しいセンシング技術やシミュレーション技術が開発されているが、それらの最近の研究開発動向についても説明する。最後に、鉄鋼業におけるCO2排出量削減に向けた様々な取り組みを紹介し、今後の製鉄プロセスの目指すべき課題を一緒に考える。

到達目標

持続可能な社会を達成するために、鉄鋼業が製鉄プロセスにおいて現在取り組んでいる研究開発について理解すること、及び、CO2排出量削減に向けて今後どのような取り組みが必要であるか考えること。

キーワード

コークス、焼結、高炉、鉄鉱石、石炭、資源動向、センシング、シミュレーション、IoT、CO2排出量削減、ブルーカーボン、環境調和

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

パワーポイントにより、写真やデータを示しながら講義を行う。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 製鉄プロセスの概要 コークス、焼結、高炉の3プロセスからなる製鉄プロセスの理解
第2回 製鉄プロセスに用いられる鉄鉱石及び石炭の資源動向 資源がどのように採掘、選鉱され運ばれるか、また資源の評価法を学ぶ
第3回 製鉄プロセスにおける新しい視点での研究開発 製鉄プロセスにおける新しいセンシング技術やシミュレーション技術など最近の研究開発動向の理解
第4回 製鉄プロセスにおける環境調和技術の動向 鉄鋼業におけるCO2排出量削減の取り組みを理解し今後の課題を議論

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

教科書

講義資料を配布する。

参考書、講義資料等

講義資料を配布する。

成績評価の方法及び基準

出席とレポート課題の提出

関連する科目

  • MAT.M428 : 自動車用鋼板の特性と製造プロセス
  • MAT.M302 : 金属物理化学
  • MAT.M207 : 金属の状態図と相安定
  • MAT.A204 : 材料熱力学
  • MAT.M203 : 化学反応動力学(M)

履修の条件・注意事項

金属物理化学(MAT.M302)を履修していること、または同等の知識があること。