2020年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系
先進有機化学第一
- 開講元
- 応用化学系
- 担当教員
- 福島 孝典 / 庄子 良晃
- 授業形態
- 講義 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 火1-2 (S423)
- クラス
- -
- 科目コード
- CAP.A346
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
[講義の概要]電子移動は、多くの化学反応の素過程から、有機エレクトロニクスなどのデバイス機能発現においても基本かつ重要なプロセスである。しかし、電子移動に関する話題を包括的に取り扱った講義は少ない。電子移動プロセスの基礎を理解しておくことは、今後研究に従事する上でも大切なポイントとなる。本講義では、有機化学反応の基本である電子移動に焦点をあて、酸化還元反応、および光による酸化還元反応である光誘起電子移動反応の基礎と実例について解説する。また、本系以外の学生には、有機化学の基礎的な事項を平易に解説し、応用化学科目群に関連する基礎知識と最先端技術を学ぶ機会を提供することを目的とする。
[講義のねらい]本講義では、まず電子移動が関与する代表的な反応である酸化還元反応について理解する。次に、電子移動反応に関する基礎、理論、および実例について学ぶ。
到達目標
本講義を履修することによって、次の能力を修得する。
(1) 有機化合物の酸化および還元反応を学び、化学反応において最も基本的かつ重要な電子移動について基礎的な知識と考え方を習得する。
(2) 光により誘起される電子移動反応の基礎を理解する。
(3) 溶液中での電子移動反応の実例を学び、その応用についても理解を深める。
キーワード
酸化還元反応、反応速度、光誘起電子移動反応、溶液中での電子移動反応
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
本講義は、(1)酸化反応・還元反応の基礎、(2)電子移動の基本的事項、(3)電子移動の基礎理論、(4)溶液中での電子移動の順番で進める。そして最終回に、理解度確認のための試験を実施する。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 酸化反応(1) | 酸化反応の定義および分類について説明できる。 |
第2回 | 酸化反応(2) | 様々な酸化反応の反応機構について説明できる。 |
第3回 | 還元反応 | 還元反応の定義、分類、および反応機構について説明できる。 |
第4回 | 光誘起電子移動反応(1):光化学の基礎 | 光誘起電子移動反応の基本的事項について説明できる。 |
第5回 | 光誘起電子移動反応(2):基礎理論と溶液中の電子移動反応 | 光誘起電子移動家反応の基礎理論および溶液中での電子移動反応について説明できる。 |
第6回 | 電子移動が関与する様々な有機反応(1) | 電子移動が関与する有機反応のトピックについて説明できる。 |
第7回 | 電子移動が関与する様々な有機反応(2)および理解度確認のための試験 | 第1~6回の講義内容を正確に理解し、演習問 題に解答できるようになる。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特に指定しない。
参考書、講義資料等
化学の要点1 酸化還元反応、共立出版、ISBN:978-4-320-04406-7
化学の要点5 電子移動、共立出版、ISBN:978-4-320-04410-4
成績評価の方法及び基準
理解度確認のための質疑応答 (10%)および期末試験 (90%) により評価する。
関連する科目
- 先進有機化学第二
履修の条件・注意事項
履修の条件は設けない。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
福島孝典 fukushima[at]res.titech.ac.jp, 5220
庄子良晃 yshoji[at]res.titech.ac.jp, 5221