2020年度 学院等開講科目 理学院 地球惑星科学系
惑星科学序論
- 開講元
- 地球惑星科学系
- 担当教員
- 中本 泰史
- 授業形態
- 講義 (ZOOM)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (I321) / 木5-6 (I321)
- クラス
- -
- 科目コード
- EPS.A202
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2020年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月10日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
われわれの太陽系の構造と特徴,惑星や恒星の基本的構造,太陽系外の惑星,惑星系の形成過程などを概観する。また,地球惑星科学系の他の授業科目との関連についても触れる。
到達目標
【到達目標】 惑星科学の本格的な学習・研究を前に,惑星科学の分野で必要となる基礎的な事項や考え方を理解すること。
【テーマ】 初学者を対象とし,題材としては,惑星科学や天文学の基礎的な事項から始める。
その後,天体力学,構成内部構造,惑星形成論など,惑星科学の最先端の研究テーマを意識しつつ,最先端テーマの近くにありながら,初学者が比較的易しい物理・数学で理解できる内容を紹介する。これにより,こうした分野の考え方に触れ,ものの見方を理解してもらうことを目指す。
キーワード
惑星科学,天文学,宇宙物理学
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義。
授業計画に記す各回の内容は,講義の進行状況に応じて順番を入れ替えるなどすることがある。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 惑星とは何か | 惑星について理解する。 |
第2回 | 天文学の基礎1:宇宙にある天体 | 宇宙にある天体について理解する。 |
第3回 | 天文学の基礎2:天体の測り方 | 天体の測り方について理解する。 |
第4回 | 惑星の運動1:2体問題 | 2体問題について理解する。 |
第5回 | 惑星の運動2:ケプラー運動 | ケプラー運動について理解する。 |
第6回 | 惑星の運動3:多体系 | 多体系について理解する。 |
第7回 | 天体の内部構造1:太陽その1 -基礎方程式- | 太陽の内部構造を考える。 |
第8回 | 天体の内部構造2:太陽その2 -熱力学的性質- | 太陽の熱力学的性質について理解する。 |
第9回 | 天体の内部構造3:固体惑星内部 | 固体惑星内部について考える。 |
第10回 | 惑星系の形成1:星と原始惑星系円盤の形成 | 惑星系の形成に関し,特に,星と原始惑星系円盤の形成について理解する。 |
第11回 | 惑星系の形成2:円盤内ダストの進化 | 円盤内ダストの進化について理解する。 |
第12回 | 惑星系の形成3:原始惑星から惑星へ | 原始惑星から惑星にいたる過程について理解する。 |
第13回 | 系外惑星1:観測法と発見された系外惑星の特徴 | 系外惑星の観測法と系外惑星の特徴について理解する。 |
第14回 | 系外惑星2:系外惑星と惑星系形成論 | 系外惑星を含めた惑星系形成論について理解する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
・「人類の住む宇宙」岡村定矩ほか編,日本評論社
・「太陽系と惑星」渡部潤一・井田茂・佐々木晶編,日本評論社
・「新・太陽系」井田茂・中本泰史著,ソフトバンククリエイティブ社
・「惑星形成の物理」井田茂・中本泰史著,共立出版
成績評価の方法及び基準
数回課すレポートに基づいて評価する。
関連する科目
- EPS.B203 : 力学(地惑)
- EPS.B212 : 電磁気学(地惑)
- EPS.B202 : 熱力学(地惑)
- LAS.A101 : 宇宙地球科学A
- LAS.A102 : 宇宙地球科学B
- LAS.A110 : 宇宙地球科学基礎ラボ(地球物理)
- LAS.A111 : 宇宙地球科学基礎ラボ(地球物質)
- LAS.A112 : 宇宙地球科学基礎ラボ(天文宇宙)
- EPS.A333 : 惑星天文学
履修の条件・注意事項
なし