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2020年度 学院等開講科目 理学院 数学系

幾何学概論第二

開講元
数学系
担当教員
山田 光太郎
授業形態
講義 (ZOOM)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
木3-4 (H112)
クラス
-
科目コード
MTH.B212
単位数
100
開講時期
2020年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年7月10日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

MTH.B211 幾何学概論第一に続き,主に以下の事項を学ぶ:
正則曲面のパラメータ表示,第一基本形式・⻑さ・角度・面積,第二基本形式・主曲率・Gauss曲率・平均曲率,測地線,Gauss-Bonnetの定理,曲面論の基本定理の意味.古典的な曲面の微分幾何学の基本事項を身につけるとともに,現代の微分幾何学を学ぶための準備を行う.

到達目標

3次元ユークリッド空間内の曲面の微分幾何学の基本的な事項,とくに,曲面の曲率の概念と,その幾何学的な性質を学ぶ.
(1) 曲面のパラメータ表示とパラメータ変換,パラメータによらない量の概念を知る.
(2) 曲面の曲率と曲面の形状の関係を知る.
(3) 曲面の大域的性質と局所的性質の具体例を知る.
(4) 理論の具体例を計算によって確認する.

キーワード

微分幾何学・曲面・Gauss曲率・平均曲率・Gauss-Bonnetの定理.

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義にて (1) 講義内容に関連する問題を解く (2) 講義内容に関する質問あるいは講義資料等の誤りの指摘,の2つからなる課題を与える.これを材料に講義を組み立てる.

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 Gauss曲率・平均曲率(第一基本量,第二基本量) 講義中に指示する.
第2回 パラメータ不変性(第一基本形式,第二基本形式) 講義中に指示する.
第3回 Weingarten の公式(主曲率) 講義中に指示する.
第4回 Gaussの公式(Christoffel 記号) 講義中に指示する.
第5回 曲面論の基本定理(驚異の定理) 講義中に指示する.
第6回 測地線(Gauss-Bonnet の定理) 講義中に指示する.
第7回 理解確認 講義中に指示する.

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うことだそうです.

教科書

梅原雅顕・山田光太郎「曲線と曲面(改訂版)」裳華房

参考書、講義資料等

小林昭七「曲線と曲面の微分幾何」裳華房

成績評価の方法及び基準

試験と課題による.評点の算出方法は最初の講義で説明する.

関連する科目

  • MTH.B211 : 幾何学概論第一
  • LAS.M102 : 線形代数学第一・演習
  • LAS.M106 : 線形代数学第二
  • LAS.M101 : 微分積分学第一・演習
  • LAS.M105 : 微分積分学第二

履修の条件・注意事項

MTH.B211 幾何学概論第一を履修しているか,内容を理解していること.

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

kotaro[at]math.titech.ac.jp

オフィスアワー

設定しない.
必要に応じて教室か電子メイルでコンタクトをとること.

その他

詳細は講義 web ページおよびT2Scholaを参照のこと.
Webページ:http://www.math.titech.ac.jp/~kotaro/class/2020/geom-2/index-jp.html
なお OCW/OCW-i は動作が不安定なため,今年度は講義資料を掲載しない.

関連する科目は,記入欄が少ないので直接関連する科目のみを挙げた.その他に微分方程式概論第一,微分方程式概論第二, 位相空間論第一,位相空間論第二,位相空間論第三,位相空間論第四, 幾何学第一,幾何学第二,幾何学続論, 複素解析第一,複素解析第二などの科目と関連がある.