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2023年度 学院等開講科目 教養科目群 広域教養科目

囲碁で学ぶ実践力

開講元
広域教養科目
担当教員
天谷 賢治 / 原 幸子 / 大橋 拓文
授業形態
講義/演習 (ブレンド型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
水5-6 (M-103(H114))
クラス
-
科目コード
LAW.X202
単位数
110
開講時期
2023年度
開講クォーター
3~4Q
シラバス更新日
2025年7月8日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

[講義の概要]
囲碁を知らない人を対象として,プロ棋士の原幸子棋士、大橋拓文棋士が囲碁のルールから解説していく.
体験レベルにとどまらず,19路盤での対局を目指す.
囲碁の歴史や囲碁の世界について解説する.
[ねらい]
柔軟な発想力と論理的な思考力を養い,総合的な実践力を身につける.

到達目標

囲碁は世界中に広く普及し,多くの方に親しまれている.囲碁を通して,日本の伝統文化への正しい理解と興味を深めるとともに,国際交流の場でのコミュニケーション力を養う.さらに,碁を学ぶことで,柔軟な発想力と論理的な思考力,全体を捉えて判断する大局観を養成し,様々な課題や未解決問題に立ち向かうときに大きな力となる,総合的な実践力の向上をはかる.

実務経験のある教員等による授業科目等

実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)

日本棋院のプロ棋士、原幸子棋士、大橋拓文棋士による講義です。

キーワード

囲碁 国際コミュニケーション 柔軟な発想力 論理的な思考力 大局観 決断力 総合的な実践力 脳科学

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

1) 毎回の講義の前半で,復習を兼ねて前回の演習問題の解答を解説します.
2) 対局をしてもらいます.
2) 講義の後半で,その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます.

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 ガイダンス   -スライドを使用して簡単に囲碁の歴史等を紹介  -9路盤での模範対局を行い,基本的な囲碁ルールを説明  -講座の全体概要を説明  -履修希望者には作文を課し,授業終了後,受講者を決定する
第2回 基本ルールの説明①  -石の取り方,着手禁止点を説明  -ネット対局の方法 「石取りゲーム」切り違いから始め,2子取ったら勝ち
第3回 基本ルールの説明②  -終局とコウ、コミを説明 14手まで並べ15手目から実践対局
第4回 初歩技術の習得①  -石の死活. 二眼,欠け目,セキなど 実践対局
第5回 初歩技術の習得②  -つながる(切る)テクニック. タケフ,コスミなど 実践対局
第6回 初歩技術の習得③  -取るテクニック. シチョウ、ゲタなど 実践対局(ニギリ,投了を説明)
第7回 初歩技術の習得④  -効率の良い形・悪い形. アキ三角,ハザマなど,およびセキ 実践対局
第8回 囲碁の数学的考察と詰碁  -難しい死活の説明と死活判定ソフトを使った実験 実践対局(短縮1局),詰碁問題に挑戦
第9回 13路の実践①  -13路盤のプロ棋戦の棋譜を解説 実践対局
第10回 13路の実践②  -整地の方法 実践対局
第11回 国際的な碁の広がりとペア碁  -オリンピック,ペア碁のグローバルな広がり ペア碁対局
第12回 19路の実践  -序盤の打ち方. 隅→辺→中央,3線4線を中心に等 実践対局(60分で打掛け)
第13回  囲碁とAI/講師と9子局対局  -最近の囲碁におけるAIの進歩について解説する 大橋先生と多数決碁
第14回 ⼩テスト+解答・解説 -⼩テストとその内容の解答を解説する 小テスト

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

教科書

特に指定しない

参考書、講義資料等

特に指定しない

成績評価の方法及び基準

出席、小テスト等を総合して評価する

関連する科目

  • 特に指定しない

履修の条件・注意事項

実技を伴うため,授業定員を設けます(40名).講義初日に履修希望調査票(囲碁の経験の有無,履修希望の理由等)を提出してもらい,これをもとに決定します.

その他

囲碁は,現在世界150ヶ国4,500万人以上に楽しまれている国際的なコミュニケーションツールです.
言葉が通じなくても世界中の人と交流することができる手段で,別名「手談」とも呼ばれております.
皆さん,是非この授業を通じてグローバルなコミュニケーション力を身に付けてみませんか.