2023年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
教養特論:江戸時代の天皇
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 佐竹 朋子
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (W3-207(W323)) / 木5-6 (W3-207(W323))
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.H320
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では、江戸時代の天皇および朝廷とは、どのような存在であり、何を仕事としていたのか、なぜ、幕末に天皇・朝廷が政治的に台頭したのかについて検討します。また、天皇と公家が居住した、江戸時代の京都とはどのような都市であったのかについても考えていきます。
現代の象徴天皇制を知る上で、江戸時代の天皇について学ぶことは有意義です。現代社会において、誰もが知っている天皇をキーワードとすることで、歴史を学ぶことで、過去の出来事から現在を理解する視点を鍛えることができることを実感していただきたい。
到達目標
古代から今なお存在する天皇のなかでも、江戸時代の天皇の有り様を学ぶことで、現代の象徴天皇制についての理解が深まる。
キーワード
天皇、朝廷、公家社会、皇位継承問題、京都、修陵事業
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義は、レジュメを配布し、説明していくかたちで進める。
適宜、パワーポイントで、画像を紹介していく。
毎回の授業で出席を取ります。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 江戸時代の天皇・朝廷に関する研究史 | 江戸時代の天皇について学ぶ意義を理解する。 |
第2回 | 江戸時代の天皇と朝廷 | 江戸時代の朝廷の構造を理解する。 |
第3回 | 江戸時代の公家社会 | 江戸時代の公家社会の構造を理解する。 |
第4回 | 天皇の仕事 | 江戸時代の天皇の仕事を知ることで、現代の天皇が担う祭祀について理解する。 |
第5回 | 江戸時代前期の天皇 | 幕藩制国家における天皇の位置づけを理解する。 |
第6回 | 江戸時代中期の天皇 | 天皇の学芸や公家の家業を知ることで、現代の家元制について理解する。 |
第7回 | 江戸時代の皇位継承と宮家・門跡寺院について | 江戸時代の皇位継承問題について理解する。 |
第8回 | 江戸時代の京都 | 観光都市京都のルーツを理解する。 |
第9回 | 江戸時代の内裏と公家町 | 江戸時代の天皇、公家の住まいについて理解する。 |
第10回 | 江戸時代後期の天皇 | 江戸時代の天皇・朝廷の権威が浮上する過程を理解する。 |
第11回 | 幕末の修陵事業 | 幕末に実施された歴代天皇陵の修陵事業について理解する。 |
第12回 | 幕末の天皇 | 幕末における天皇の政治的台頭について理解する。 |
第13回 | 近代天皇制の誕生 | 江戸時代の天皇と近代天皇の違いを理解する。 |
第14回 | 総括、期末試験 | 冒頭に30分ほど授業の総括を行う。その後、期末試験(60分間)を実施する。 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため、配布資料等の該当箇所を参照し、「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
指定しない。
参考書、講義資料等
・藤井讓治『天皇の歴史5 天皇と天下人』講談社学術文庫、2018年。
・藤田覚『天皇の歴史6 江戸時代の天皇』講談社学術文庫、2018年。
・渡部泰明・阿部泰郎・鈴木健一・松澤克行『天皇の歴史10 天皇と芸能』講談社学術文庫、2018年。
・講義資料は授業中に配布する。
成績評価の方法及び基準
毎回の授業に対する感想と授業への参加(40%)と期末試験(60%)の達成度によって評価を行う。
関連する科目
- LAH.H105 : 歴史学A
- LAH.H218 : 教養特論:日本近世史
履修の条件・注意事項
履修の条件をもうけない。