2023年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
技術史C
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 河西 棟馬
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月5-6 (W3-501(W351)) / 木5-6 (W3-501(W351))
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.T303
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義では,「技術 art, craft, technology」及びこれと関連する概念について思想史的な立場から検討していきます. 古代以来,人間は「技術」とはなにかを繰りかえし問い続けてきました,この講義では過去の「技術」理解の歴史を辿ることにより,より多角的に「技術」について考える視座を提供することを目標とします.
到達目標
1. 言葉の変化を通じて我々の認識の歴史依存性を理解する
2. 言葉の歴史を通じて西洋技術が出現した歴史的条件を理解する
キーワード
科学,応用科学,技術,技術革新,芸術
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
一般的な講義形式で進めます.講義後に授業へのコメントを提出してもらいます.講義冒頭で前回の質問に答えたのち,講義に入ります。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 古代における「技術」,プロメテウス神話から考える | 特に設けない. |
第2回 | プラトンにおける「技術」 | リーディング課題を指示する。 |
第3回 | アリストテレスにおける「技術」 | リーディング課題を指示する。 |
第4回 | ラテン世界への翻訳:自由学芸と機械技芸 | リーディング課題を指示する。. |
第5回 | 機械技芸の地位向上(1) 中世の技術発展とキリスト教的背景 | リーディング課題を指示する。 |
第6回 | 機械技芸の地位向上(2) 中世-初期近代の技術発展と職人たちの自己主張のはじまり | リーディング課題を指示する。 |
第7回 | 17世紀科学革命:科学と技術の第一次融合 | リーディング課題を指示する。 |
第8回 | 「啓蒙の世紀」における技術:『百科全書』 を題材に | リーディング課題を指示する。 |
第9回 | 「機械」への省察:ユア,バベッジ,マルクス | リーディング課題を指示する。 |
第10回 | Technik 概念の形成:19世紀ドイツの技術論 | リーディング課題を指示する。 |
第11回 | Technik から Technology へ, 「意味論的空白」とソースティン・ヴェブレンの役割 | リーディング課題を指示する。. |
第12回 | 日本の場合(1) 「芸術」から「技術」へ | リーディング課題を指示する。 |
第13回 | 日本の場合(2) 「科学技術」の来歴 | リーディング課題を指示する。 |
第14回 | 総括:錯綜するテクノロジー像 | 特に設けない. |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特に設けない
参考書、講義資料等
Eric Schatzberg. Technology: Critical History of a Concept. (Chicago: University of Chicago Press 2018)
成績評価の方法及び基準
毎回のフォーム提出(20%)と期末レポート(80%)で評価する. なお,レポートでChatGPTなどの対話型AIを使用する場合その旨を記載し,その正しさを文献情報を示して裏付けることが求められる.
関連する科目
- LAH.T103 : 技術史A
- LAH.T203 : 技術史B
- LAH.S416 : 文系エッセンス16:技術史
履修の条件・注意事項
特に設けないが,哲学・思想及び語学に関心があることが望ましい。
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
kawanishi.t.ac[at]m.titech.ac.jp