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2023年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

科学史B

開講元
文系教養科目
担当教員
工藤 璃輝
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月1-2 (M-110(H112)) / 木1-2 (M-110(H112))
クラス
-
科目コード
LAH.T202
単位数
200
開講時期
2023年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年7月8日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本講義では、西洋において近代科学が成立する過程を論ずる。
今日世界中で行われている自然科学研究が、古代から続く知識継承の流れの中にあることを理解する。また、現在とは異なる姿の科学を理解することを通じて、日々変化していく科学を受け入れる土壌を養う。

到達目標

(1) 西洋において近代科学が成立するまでの過程を理解できる。
(2) 現代の科学が、古代からの知の延長線上にあることを理解できる。
(3) 現在のものとは異なる科学を理解できる。

キーワード

科学史 数学 物理学 哲学 科学方法論 西洋史

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

授業時間前半では、前回の復習や疑問点の解消を行う。授業時間後半では、その回の内容を講義する。
毎回の講義の最後に、小レポートとして、質問やコメントを提出すること。
小レポート、中間レポート、試験を通じて、科学史について理解を深めるとともに、理解した内容を言葉で表現する能力を養う。
なお、進度や要望に応じて、講義内容を一部変更する可能性がある。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 ガイダンス 科学とは何か 「科学とは何か」という問いについて理解できる。
第2回 神秘主義と科学(1) 古代ギリシアにおける数神秘主義や観念論について理解できる。
第3回 科学研究の方法論(1) 古代ギリシアにおける研究の方法論について理解できる。
第4回 知識の伝承(1) 古代ギリシアの知識がアラビアやヨーロッパにどのように継承されていったかが理解できる。
第5回 知識の伝承(2) 中世ヨーロッパにおける大学の成立と、そこで教えられていた諸学問について理解できる。
第6回 世界の拡大(1) 大航海時代をきっかけに、ヨーロッパにおいて知的・物理的世界が急速に拡大したことを理解できる。
第7回 科学研究の方法論(2) アリストテレスの方法論によって、アリストテレス自身の学説が打ち破られることになったことを理解できる。
第8回 科学と芸術 近代初期において科学と芸術との間に密接な関係があったことを理解できる。。
第9回 世界の拡大(2) コペルニクスの地動説や、新しい宇宙像について理解できる。
第10回 神秘主義と科学(2) ケプラーを題材に、近代科学と神秘主義の関係について理解できる。
第11回 科学研究の方法論(3) ベーコンやデカルトの科学の方法と、その後世への影響を理解できる。
第12回 近代科学の誕生(1) ガリレオを題材に、科学における実験の役割について理解できる。
第13回 近代科学の誕生(2) ニュートンの力学について理解できる。
第14回 まとめ(試験) 試験を通じて、これまで得た知識を振り返る。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし。必要に応じてプリントを用意する。

参考書、講義資料等

橋本毅彦『〈科学の発想〉をたずねて』左右社、2010年。
古川安『科学の社会史』ちくま学芸文庫、2018年。
兵藤ほか『科学と技術のあゆみ』ムイスリ出版、2019年。
その他適宜授業中に紹介する。

成績評価の方法及び基準

小レポート 20%、中間レポート 40%、試験 40%

関連する科目

  • LAH.T102 : 科学史A
  • LAH.T302 : 科学史C
  • LAH.T106 : 科学哲学A
  • LAH.T306 : 科学哲学C

履修の条件・注意事項

特になし。