2023年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目
統計学B
- 開講元
- 文系教養科目
- 担当教員
- 池田 岳大
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月1-2 (SL-101(S011)) / 木1-2 (SL-101(S011))
- クラス
- -
- 科目コード
- LAH.T201
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 日本語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
推測統計学とは,得られたサンプルから母集団の特徴を捉えようとする領域であり,社会調査データやビッグデータを適切に扱うためには,必要不可欠である.本講義では,社会科学のトピックを題材として,推測統計学を学ぶ.特に,社会的不平等に焦点を当てる.
到達目標
本講義を履修することによって次の能力を修得する.
1) 検定・推定の考え方と分析の方法
2) 社会における事象を統計モデルとして捉える方法
キーワード
記述統計,推測統計,確率分布,標本抽出,推定,仮説検定,回帰分析
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
参考書やテキストに従い,統計学・統計分析の基礎を講義する.毎回の授業に小課題を課す.また,期末にテストを課す.
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | イントロダクションと記述統計学:代表値,散らばり | 記述統計,および検定・推定の重要性を理解する. |
第2回 | 不平等を記述する:ジニ係数 | 不平等を捉える方法を理解する |
第3回 | 親子の学歴・職業の結びつき:移動表 | 親子間の格差の維持を捉える方法を理解する. |
第4回 | 支持率に一喜一憂する:標準誤差と無作為抽出 | 標準誤差と無作為抽出の関係を理解する. |
第5回 | コイントスで行動を表す:離散変数と二項分布 | 二項分布と確率モデルの構築方法を理解する. |
第6回 | 標本平均をモデル化する:連続変数と正規分布 | 正規分布と中心極限定理を理解する. |
第7回 | 支持率を(統計的に)読む:点推定と区間推定 | 推定のロジックを理解する. |
第8回 | 推定値の妥当性:ランダムサンプリングと不偏性 | 不偏性を理解する. |
第9回 | 仮説を確かめる:統計的検定のロジック | 統計的検定のロジックを理解する. |
第10回 | 社会は「下流化」したか:平均の差の検定 | 平均値の差を検定する方法を理解する. |
第11回 | 親子の学歴・職業の結びつき2:カイ二乗検定 | クロス表に対するカイ二乗検定を理解する. |
第12回 | 世界の家事事情:分散分析 | 分散分析を理解する. |
第13回 | 年齢と年収の関係:相関係数の検定とt検定 | 相関係数とt検定を理解する. |
第14回 | 年齢と年収の関係2:回帰分析 | 回帰分析を理解する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
毛塚和宏,2022,『社会科学のための統計学入門――実例からていねいに学ぶ』講談社.
参考書、講義資料等
授業で指示する.
成績評価の方法及び基準
毎回の授業における小課題30%,期末レポート70%で評価する.
関連する科目
- LAH.T101 : 統計学A
- LAH.T301 : 統計学C
- LAH.S434 : 文系エッセンス38:統計学
履修の条件・注意事項
特になし.
その他
【注意】
・2023年度,この科目の担当者は昨年度から変更になります
・現在表示されている担当者は変更前の情報で、新しい担当者の情報は4月下旬に反映する予定です
・担当者名以外の情報は、新しい担当者の授業内容に修正済みです