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2023年度 学院等開講科目 教養科目群 文系教養科目

文化人類学B

開講元
文系教養科目
担当教員
CHEN ZHAO
授業形態
演習 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
月1-2 (WL2-201(W621)) / 木1-2 (WL2-201(W621))
クラス
-
科目コード
LAH.H203
単位数
020
開講時期
2023年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2025年7月8日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

本授業では、文化人類学における古典的な研究を踏まえつつ最新の動向にも目を配り、文化人類学の基本的なスタンスと方法論を紹介した上で、各テーマに沿って文化人類学の視点を紹介する。現在の日常生活と密接にあるテーマや、自然科学と関連する文化人類学的な研究を扱うことで、履修者自らの専門分野についてこれまでとは異なる角度から見つめ直す機会を提供する。
 人類は、自身が発展させてきたもの(科学、技術、資本主義など)によって、自身の生を考え直すべき境地に立たされている。昨今の生成系AIの実用化をめぐる問題が示唆するように、これからの社会で生きていくためには、理系と文系を問わずに広い視野を持つことが求められる。理系とされている領域に関する文化人類的研究を通して、「広い視野」を養ってほしい。

到達目標

①文化人類学の基本的な考え方や、異文化理解の基本スタンスを体得する
②周りの「当たり前」や「常識」を考え直すようになる
③文理を超える視野を身につける

キーワード

家族、婚姻、ジェンダー・セクシュアリティ、デザイン、景観、科学技術

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回授業のあとに、リアクションペーパー(感想や質問)を書いてもらう。授業の冒頭では、前回のリアクションペーパーにリプライする。一回の授業はワークショップ式で実施する。皆さんの趣味関心で、民族誌映画鑑賞か、特定のテーマについてディスカッションするかを決める。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 文化人類学への招待 ガイダンス
第2回 文化人類学の方法 文化人類学の成立、フィールドワークと民族誌
第3回 異文化理解 言語と認知、翻訳の可能性と限界
第4回 家族 多様な家族の在り方、親族、親族集団
第5回 婚姻、生殖 多様な婚姻形態、民俗生殖論、生殖技術
第6回 ジェンダー・セクシュアリティ
第7回 景観、環境 環境と人間の関係、景観の競合と共存、景観人類学
第8回 科学、技術 科学と社会の関わり、構築主義、科学技術人類学
第9回 デザイン デザインと文化・社会の関係、デザイン人類学
第10回 環境問題と景観デザイン 生態修復技術の構築、環境問題と国家、社会と文化を作るデザイン実践
第11回 映像人類学 ドキュメンタリー映画と人類学の関係、撮影行為と観察行為の相互作用
第12回 上映会/ディスカッション 民族誌映画を鑑賞するか もしくは皆さんが関心のあるテーマについて総合討論する
第13回 身体 身体技法、暗黙知、わざの学習
第14回 病と文化・社会 病気の自然と文化、文化としての治療体系

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特定の教科書は使用しない。

参考書、講義資料等

授業で参考文献を提示するほか、予習資料として適宜に資料を配布する。

成績評価の方法及び基準

授業参加度30% 授業後のリアクションペーパー30% 期末レポート40%

関連する科目

  • LAH.H103 : 文化人類学A
  • LAH.H303 : 文化人類学C

履修の条件・注意事項

事前に身に付けているべき知識や技術はないが,授業内容と自身の関心を結びつけて,積極的に参加すること。