2023年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 融合理工学系 地球環境共創コース
持続可能な金融
- 開講元
- 地球環境共創コース
- 担当教員
- SCHUMACHER KIM DEEPAK GUY
- 授業形態
- 講義 (ライブ型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月9-10 (J2-305(J232)) / 木9-10 (J2-305(J232))
- クラス
- -
- 科目コード
- GEG.S502
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 3Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
持続可能な金融をテーマに、この概念が注目されるようになってきた気候変動をめぐる議論、欧州諸国および日本における民間セクターや国際協力機関などの取り組み状況、ESG投資の仕組みなどについて最新の動向を講述する。
到達目標
金融部門におけるサスティナビリティの概念、ESGファクター、環境科学と金融の連関などについて理解する。
実務経験のある教員等による授業科目等
実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)
コースインストラクターはチャータードエンバイロメンタリスト(CEnv)であり、持続可能な財務に関するISO技術委員会(TC 322)および環境管理(TC 207)に所属しています。 彼はGRIグローバルサステナビリティスタンダードボード(GRI GSSB)のメンバーです。 さらに、彼は、Climate Disclosure Standards Board(CDSB)、Climate Bonds Initiative(CBI)、およびGreen Finance Network Japan(GFNJ)の技術作業部会に所属しています。
キーワード
持続可能な金融、ESG投資、気候変動、日本、EU
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義(ライブ型オンライン)、議論、小レポートを課す
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 持続可能な金融の背後にある基本的な理論的根拠 | 長期主義と財務リスク管理の本質的な概念を理解する |
第2回 | 国際的なサスティナビリティ概念 | サスティナビリティの国際的文脈における定義を理解する |
第3回 | 気候変動リスク | 気候変動による影響を理解する |
第4回 | 国際的な投資とバンキング | グローバルな金融システムを理解する |
第5回 | ESG投資戦略とポートフォリオ管理 | ESGに合わせたさまざまな投資アプローチの違いを特定し |
第6回 | 持続可能な投資のフレームワークを理解する | 持続可能な金融とESGとの関連性を理解する |
第7回 | 気候変動ファイナンス | 気候変動対策にかかわる経済的手法を理解する |
第8回 | 気候変動リスクと座礁資産 | 気候変動に伴うリスクを理解する |
第9回 | ESGデータ1 | ESG投資に関連するデータを理解する |
第10回 | ESGデータ2 | ESG投資に関連するデータを理解する |
第11回 | グリーンボンド | グリーン債について理解する |
第12回 | 開発銀行とインフラ投資 | 開発銀行の役割を理解する |
第13回 | 気候変動対策の法制度 | 気候変動対策の法制度を理解する |
第14回 | インパクト投資, ダイベストメント | インパクト投資,投資からの撤退の実態を理解する |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
ディアーク・シューメイカー と ウィアラム・シュローモーダ、2018、サステナブルファイナンス原論、 オックスフォード大学出版会
参考書、講義資料等
資料・課題図書などを授業ごとに配布する
成績評価の方法及び基準
課題図書の読み込みと議論への参加40%、個人レポート60%
関連する科目
- TSE.C312 : 社会環境政策概論
- GEG.S401 : 環境政策論
- GEG.E401 : 地球環境システムと生態系のダイナミクス
- GEG.I401 : 持続的開発と統合的マネジメント
- GEG.E501 : 環境アセスメント
履修の条件・注意事項
金融に関する基礎知識がなくても大学院生の知識水準があれば受講できる。ある程度の英語力を要する。