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2023年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 土木工学コース

実務耐震工学II

開講元
土木工学コース
担当教員
佐々木 智大
授業形態
講義 (対面型)
メディア利用科目
-
曜日・時限
(講義室)
火7-8 (W9-323(W932))
クラス
-
科目コード
CVE.A433
単位数
100
開講時期
2023年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2025年7月8日
使用言語
日本語

シラバス

授業の目的(ねらい)、概要

 本講義では,橋梁下部工および上部工の耐震設計を中心に,RC構造物の耐震設計や耐震補強工法に関する実務の知識を習得する。
 はじめにRC構造物の被災事例について学習し,耐震性能と耐震補強工法に関する基礎知識を習得する。続けて,RC下部工を中心に具体的な耐震設計手順について理解し,免震・制振について学習する。さらに,橋梁上部工の設計と風荷重に対する考え方について学習する。
 最後にBCP(事業継続計画)やリスクマネジメントの概念を学び、システムとしての耐震設計の考え方について,事例を通して理解する。

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1.RC構造物の被害メカニズムについて説明できる。
2.RC構造物の耐震設計および耐震補強方法について説明できる。
3.免震構造,制振構造の特徴とその設計法について理解できる。
4.橋梁上部工の設計について理解し,風荷重について説明できる。

実務経験のある教員等による授業科目等

実務経験と講義内容との関連 (又は実践的教育内容)

建設会社において設計、施工、技術開発に従事した教員が担当しており、構造物の耐震工学について実務的な観点から学修することができる。

キーワード

性能設計,設計用地震動,非線形地震応答解析,高耐震化技術,BCP

学生が身につける力

  • 専門力
  • 教養力
  • コミュニケーション力
  • 展開力 (探究力又は設定力)
  • 展開力 (実践力又は解決力)

授業の進め方

 講義では,実際の被害事例や実験事例を交えながら,設計基準の技術的バックグラウンドや,基準には明記されていない部分を中心に説明する。

授業計画・課題

授業計画 課題
第1回 講義の概要説明とRC構造物の被害事例・大規模実験の事例紹介
第2回 RC構造物の耐震性能と耐震補強方法
第3回 橋梁の耐震設計と免震・制振
第4回 橋梁上部工と耐風設計
第5回 BCP(事業継続計画)と耐震設計
第6回 実務事例紹介
第7回 演習 講義内容に関連する事象について調査し,これに対する対策の提案を発表する。

準備学修(事前学修・復習)等についての指示

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

各講義において講義ノートを配布する。

参考書、講義資料等

土木学会:実務に役立つ耐震設計入門,ISBN978-4-8106-0731-4
川島一彦:地震との戦い,ISBN978-4-306-02464-9
川島一彦:耐震工学,ISBN978-4-306-02497-7

成績評価の方法及び基準

演習(60%),レポート(40%)とし,60点以上を合格とする。

関連する科目

  • CVE.A432 : 実務耐震工学I

履修の条件・注意事項

実務耐震工学Iを履修済みであるか、実務耐震工学Iの授業内容(入力地震動および地中構造物の耐震設計に関する事項)を十分理解していること。

連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

佐々木 智大  sasaki.tomohiro[at]obayashi.co.jp

オフィスアワー

授業後

その他

建設現場の見学会を計画しており、演習課題として見学会の内容に関連するレポートを提出してもらう。具体的な内容は授業で説明予定。ただし、感染状況によっては見学会を中止する場合がある。