2023年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 都市・環境学コース
建築防災特論
- 開講元
- 都市・環境学コース
- 担当教員
- 河野 進 / 西村 康志郎
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月1-2 (G5-104 (G512)) / 木1-2 (G5-104 (G512))
- クラス
- -
- 科目コード
- UDE.S501
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
建築防災に関する総合的な知識を習得することを目的としている.特に,地震・津波を受ける建築構造物の挙動に関する基礎的な知識を解説するとともに,建築構造物を構成する主要な構造(コンクリート構造物,組積造,鉄骨造,木造)の過去の被害を紹介する.世界各国における建築構造物の地震・津波・火災被害の原因や被害の解決方法を考察する.講義では,鉄筋コンクリート建物を例に取り上げ,靱性型構造物を実現するための具体的設計法について概説する.
到達目標
日本および世界各国で生じた地震・津波の被害状況に基づいて,被害軽減に必要な設計方法の変遷を理解する.また,鉄筋コンクリート構造物の損傷制御設計を通じて,性能評価型設計法の考え方や適用法を習得する.地震・津波に対する被害低減の方法を通じて,建築防災に対する総合的な考え方を身に付ける.
キーワード
地震,津波,構造物被害,靱性型設計,性能評価型設計法,RC部材のせん断設計
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義形式で授業を進めます.講義を行った部分に関する宿題を用い,復習を兼ねて前回講義分を解説します。講義の後半で,新しい内容について講義を行います.各回の学習目標を意識して,予習・復習を行って下さい。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 耐震設計の歴史(河野) | 各国の耐震設計法と日本の耐震設計 |
第2回 | 各国における地震・津波被害の実例(河野) | 過去の地震や津波の被害について学ぶ |
第3回 | 性能評価と構造解析(河野) | 性能評価の目標や設計方法 |
第4回 | 材料の力学特性と部材や建物の耐震性能(河野) | 材料特性が建物挙動に与える影響 |
第5回 | 建築構造物における部材脆性破壊の防止①(河野) | RC部材のせん断抵抗機構 |
第6回 | 建築構造物における部材脆性破壊の防止②(河野) | RC部材のせん断抵抗機構 |
第7回 | 建築構造物における部材脆性破壊の防止③(河野) | RC部材のせん断抵抗強度 |
第8回 | コンクリートの弾塑性力学の概要(西村) | コンクリート構造への弾塑性力学の応用を理解する |
第9回 | 弾性力学の基礎方程式(西村) | 4つの支配方程式を理解する |
第10回 | 二次元問題(西村) | 平面応力と平面ひずみ |
第11回 | エアリーの応力関数(西村) | 割裂試験での応力 |
第12回 | 弾塑性力学の基礎方程式(西村) | 弾塑性挙動時の構成則 |
第13回 | 仮想仕事の原理(西村) | 仮想仕事の原理を理解する |
第14回 | 極限解析(西村) | コンクリート構造への極限解析の応力 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね60分を目安に行うこと。
教科書
なし
参考書、講義資料等
Seismic Design of Reinforced Concrete and Masonry Buildings(T. Paulay and M. J. N. Priestley)
成績評価の方法及び基準
宿題と出席による
関連する科目
- 非線形コンクリート特論
履修の条件・注意事項
特になし
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
河野進(kono.s.ae[at]m.titech.ac.jp)(045-924-5384)
西村 康志郎(nishimura.k.ac[at]m.titech.ac.jp)(045-924-5326)
オフィスアワー
事前予約が好ましい。