2023年度 学院等開講科目 環境・社会理工学院 建築学系 都市・環境学コース
非線形コンクリート特論
- 開講元
- 都市・環境学コース
- 担当教員
- 河野 進 / 西村 康志郎
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月1-2 (G5-105 (G511)) / 木1-2 (G5-105 (G511))
- クラス
- -
- 科目コード
- UDE.S402
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 1Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
鉄筋コンクリート造建物の構造材料として使用されているコンクリートおよび鋼の弾塑性挙動について講述する。特に,三次元有限要素法による解析結果を適切に評価できる知識を得るために,三次元応力とひずみ,三次元の構成則(フックの法則),鋼材の降伏条件およびコンクリートの多軸応力下における破壊基準について解説する.また,コンクリートと鋼の非線形挙動を利用して,RC梁やRC柱の非線形領域における曲げ挙動の解析手法を習得する.
到達目標
コンクリートおよび鋼の3次元応力とひずみ,3次元の構成則に関する知識を身に付け,鋼の降伏条件およびコンクリートの多軸応力下における破壊基準を理解できるようになる.また,RC梁やRC柱の非線形領域における曲げ挙動を習得できる.
キーワード
3次元,応力,ひずみ,構成則,降伏条件,破壊基準,非線形曲げ挙動,梁,柱
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
講義形式で授業を進めます.授業の前半では,前に講義した部分に関する宿題を用い,復習を兼ねて再度解説します。授業の後半では,新しい内容について講義を行います.各回の学習目標を意識して,予習・復習を行って下さい。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 弾塑性挙動について(西村) | 弾塑性挙動について |
第2回 | 応力テンソル(西村) | 応力について |
第3回 | 主応力と不変量(西村) | 主応力の意味するところを理解する |
第4回 | モールの応力円(西村) | モールの応力円を理解する |
第5回 | 破壊条件(西村) | モール・クーロンの破壊条件、ミーゼスの降伏条件 |
第6回 | ひずみテンソル(西村) | ひずみについて |
第7回 | モールのひずみ円とひずみゲージ(西村) | 3軸ひずみゲージを理解する |
第8回 | RC建物設計に必要な基礎知識(河野) | RC建物の耐震設計に関する論文調査 |
第9回 | コンクリートおよび鉄筋の力学的特性(河野) | コンクリートの破壊と鉄筋の降伏に関する課題 |
第10回 | コンクリートの応力歪関係(河野) | コンクリートの応力歪関係に関する課題 |
第11回 | 鋼材の応力歪関係(河野) | 鉄筋の応力歪関係に関する課題 |
第12回 | RC梁および柱の曲げ解析に必要な材料基礎知識の復習(河野) | 材料の応力歪関係の数値モデル |
第13回 | RC梁および柱の非線形曲げ解析におけるモデル化(河野) | 断面解析 その1 |
第14回 | RC梁および柱の曲げ解析(河野) | 断面解析 その2 |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね60分を目安に行うこと。
教科書
なし
参考書、講義資料等
Reinforced Concrete Structures (Park and Paulay)
Plasticity in Reinforced Concrete (W. F. Chen)
成績評価の方法及び基準
宿題,期末試験および授業への出席による
関連する科目
- 建築防災特論
履修の条件・注意事項
特になし
連絡先 (メール、電話番号) ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
河野進(kono.s.ae[at]m.titech.ac.jp)(045-924-5384)
西村康志郎(nishimura.k.ac[at]m.titech.ac.jp)(045-924-5326)
オフィスアワー
事前予約が好ましい.