2023年度 学院等開講科目 物質理工学院 応用化学系 応用化学コース
高分子物性特論
- 開講元
- 応用化学コース
- 担当教員
- 戸木田 雅利
- 授業形態
- 講義 (対面型)
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 月3-4 (S4-202(S422))
- クラス
- -
- 科目コード
- CAP.P422
- 単位数
- 100
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 2Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義は高分子物質の構造および物性に関する最近の学術論文の精読と要約をとおして,基礎的知識に基づいて,高分子科学の最新の研究動向の知見を得ることを目的とします.基礎的知識の理解を図るために問題演習を行います.高分子物質は,衣食住はもとより,自動車、電子工学,生命科学,土木・建築、宇宙・航空,さらにはスポーツなどあらゆる分野で用いられています.その物性を構造に基づいて理解することは,学術だけでなく産業においても重要です.
到達目標
本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1)高分子の構造の特徴を説明できる.
2)高分子の物性と構造について適当な測定法を選択できる.
3)高分子の物性と構造との相関を理解できる.
キーワード
高分子固体 高分子構造 高分子構造解析 高分子物性
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
受講者は,(1) 授業前に,指定された論文を読み,ワークシートを完成させ,T2SCHOLAで提出します.(2) 授業で他の受講者とディスカッションします.ディスカッションによってワークシートを修正します.(3) 修正したワークシートに基づいて,論文の紹介文を完成させます.(4) 紹介文を授業でピアレビューします.(5) ピアレビューでのコメントに基づいて紹介文を修正します.基礎的知識の確認のために問題演習を行うこともあります.
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 論文の構造,課題論文の紹介 | 科学論文を読解するために必要な論文の構造に関する知識を確認する. |
第2回 | 基礎事項の確認のための問題演習(1) | 論文の内容理解に必要な基礎知識を問題演習で確認します. |
第3回 | 基礎事項の確認のための問題演習(2) | 論文の内容理解に必要な基礎知識を問題演習で確認します. |
第4回 | ワークシートに基づいた討論(1) | ワークシートを提出するとともに他の受講者のワークシートにコメントをします. |
第5回 | ワークシートに基づいた討論(2) | ワークシートを提出するとともに他の受講者のワークシートにコメントをします. |
第6回 | 紹介文のピアレビュ | 課題論文の紹介文を提出するとともに他の受講者の紹介文にコメントをします. |
第7回 | 論文2の紹介文のレビュー | 全体に対して紹介文を提示し,担当教員と学生がディスカッションします. |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,各回ごとに授業内容に関する予習と復習(課題含む)を行うこと。
教科書
特になし
参考書、講義資料等
D. I. Bower, An Introduction to Polymer Physics,Cambridge Univ. Press, 2002, ISBN 0-521-63721-X
I.M. Ward, J. Sweemey, Mechanical Properties of Solid Polymers (3rd Ed.) Wiley, 2013 ISBN978-1-444-31950-7
P.C. Hiemenz, T.P. Lodge, Polymer Chemistry (2nd Ed.), CRC Press, 2007 ISBN1-57444-779-3
成績評価の方法及び基準
演習問題の答案,授業への参加度と課題による。
関連する科目
- CAP.Y302 : 高分子レオロジー
- CAP.Y205 : 高分子物性2(固体構造)
- CAP.Y204 : 高分子物性1(溶液物性)
履修の条件・注意事項
高分子レオロジー(CAP.Y.302)を履修,または同等の知識があること.