2023年度 学院等開講科目 物質理工学院 材料系 材料コース
ソフトマテリアル
- 開講元
- 材料コース
- 担当教員
- 難波江 裕太 / 稲木 信介 / 中嶋 健
- 授業形態
- 講義
- メディア利用科目
- -
- 曜日・時限
(講義室) - 清華大
- クラス
- -
- 科目コード
- MAT.P483
- 単位数
- 200
- 開講時期
- 2023年度
- 開講クォーター
- 3~4Q
- シラバス更新日
- 2025年7月8日
- 使用言語
- 英語
シラバス
授業の目的(ねらい)、概要
本講義は東工大-清華大学修士共同プログラムのための授業で、講義は北京の清華大学(状況によってはZoom開講になる可能性がある)において行われる。講義では、ソフトマテリアルに関連する基礎的な概念を扱う。年度により担当教員と扱う題材が変更されることにより、シラバスの内容も毎年改訂される。今年度は前半に高分子の電気化学(特徴、合成、応用)に関する講義、後半はソフトマテリアルを活かした触媒化学について講義を行う。
到達目標
この講義により、学生は次に述べる能力を得ることが期待される。
1)導電性高分子の電子移動挙動およびそれに基づく電気化学応用について説明できること。
2)ソフトマテリアルを活かした触媒化学について説明できること。
キーワード
導電性高分子、電解重合、エレクトロクロミズム、レドックス活性高分子、ハイパーブランチポリマー、燃料電池、非白金、不均一系触媒
学生が身につける力
- 専門力
- 教養力
- コミュニケーション力
- 展開力 (探究力又は設定力)
- 展開力 (実践力又は解決力)
授業の進め方
授業は、導電性高分子の電気化学に関する講義に引き続いて、ソフトマテリアルを活かした触媒化学に関する内容を扱う。
授業計画・課題
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 共役高分子の基礎 | 共役高分子の種類、合成法、特徴について説明できる |
第2回 | 有機電気化学 | 有機化合物の電気化学測定、電解反応について説明できる |
第3回 | 電解重合 | 電解重合による導電性高分子合成について説明できる |
第4回 | 導電性高分子の電気化学 | 導電性高分子のドーピング、電気化学応用について説明できる |
第5回 | レドックス活性高分子の応用 | レドックス活性高分子の電気化学応用について説明できる |
第6回 | 高分子電解反応 | 導電性高分子の電気化学的機能化について説明できる |
第7回 | バイポーラ電気化学 | バイポーラ電気化学の原理と、高分子材料創製への応用について説明できる |
第8回 | 触媒とは何か? | 触媒とは何かを説明できる |
第9回 | 芳香族ハイパーブランチポリマーによる触媒反応 | 芳香族ハイパーブランチポリマーによる触媒反応について説明できる |
第10回 | 触媒としての炭素材料 | 炭素を用いた触媒反応について説明できる |
第11回 | 燃料電池と触媒 | 固体高分子形燃料電池で用いられる触媒について説明できる |
第12回 | ポリイミド微粒子から作製する燃料電池用非白金触媒 | ポリイミド微粒子の合成とそれを活かした燃料電池触媒について説明できる |
第13回 | 十四員環錯体の合成と触媒作用 | 十四員環錯体の概念について説明できる |
第14回 | メソポーラス材料の合成と触媒作用 | メソポーラスカーボンを利用した電極触媒反応について説明できる |
準備学修(事前学修・復習)等についての指示
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書
特に指定しない
参考書、講義資料等
必要な資料はT2SCHORAにより配布する
成績評価の方法及び基準
理解度確認のための演習(90%)、授業参加度(10%)(授業参加度は授業での討論、小テストなどにより算出する)
関連する科目
- CAP.P494 : ナノ科学特論
- MAT.M421 : 量子化学特論(材)
- CAP.I427 : 高分子化学概論
- ENR.H415 : 有機電気化学概論
履修の条件・注意事項
特に指定はないが、関連する項目を受講していることがのぞましい